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【在宅活動】薬局の採算が合わない!どう考えたらいい?

2015年12月15日 07:00

在宅活動の報酬点数が低く、採算が合わないと 言われています。採算について、どう思いますか?

薬剤師の在宅活動をもっと知ってもらうことから

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リスクは大きいと思います。しかし、採算よりも在宅活動に薬剤師が参加していることが認識されていないほうが大きな問題で、患者の状況の聞き取りや説明を受け入れてもらえません。そんな中で点数について要求したとしたら、薬剤師の活動自体が拒否されるのではないでしょうか。まず、薬剤師の在宅活動を多くの方々に認識してもらう必要があると思います。

採算は合わないけれど今後を見据えて

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2025年問題を踏まえて在宅患者の調剤、薬の管理が非常に重要な時代になってくると思います。現在は採算が合わなくても、今後薬剤師として必ず必要になると考え、職場の上司と相談して在宅活動に取り組むことにしました。

※2025年問題:団塊の世代が2025年ごろまでに後期高齢者(75歳以上)となることにより、医療費など社会保障費の急増が懸念される問題

まずは実績作り

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実績を作っていくことで、報酬が見合っていくと考えています。また、それだけのことを行っているというアピールも必要だと考えます。

採算が合わないのはやむを得ない

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採算度外視...まではしていませんが、一定のマイナスを見込んで活動しています。予定通りに訪問ができれば採算が取れるはずですが、現実は入院や施設入所の関係で、訪問件数が計画を下回ることがしばしばです。これはやむを得ないと思います。勤務先の方針で、在宅活動を薬剤師教育の一環として位置付けているので、経験の浅い薬剤師の訪問件数が少ないことは採算とは無関係と考えています。ちなみに、1日一戸建て7軒を訪問できれば採算は合うはず、です。移動距離も考えてタイトなスケジュールを組まないといけないのですが...。

取り組むことが自分たちの使命

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在宅活動は点数がとれるから始めるのではなく、必要だから始めるもの。必要性、有用性が認められた後に点数はついてくるものだと思っています。今までもお薬手帳や薬歴管理など、点数がない時代から必要性を感じ取り組んできた先輩方のおかげで今があると思っています。在宅活動の採算が合うようにすることが、この時代の自分たちの使命だと思います。

在宅活動で成り立つ日を期待して

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経営者からは採算が合わないといつも言われています。しかし、薬剤師が居宅療養管理指導で関わる前は薬の適正使用ができないために、救急車で何度も運ばれたり、入退院を繰り返したりしていた患者さんが、訪問開始後は在宅生活が続けられ、QOLが向上したという例を何人も経験しています。患者さんが安心して家に戻って生活ができ、少しでも入院する機会を減らすことができれば、医療費が削減できるでしょう。今は採算面で苦しいですが、社会的に薬剤師の貢献が認められれば、巡り巡って薬局経営が成り立つ点数が付いてくることを期待して頑張っているところです。

後からついてくるもの

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薬局薬剤師の役割が疑問視されている中で、採算の問題は評価された後からついてくるものだと考えています。

在宅医療・ケアに関わる道が閉ざされないように

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報酬点数は、医療保険の時代、そして介護保険が導入された時からみてもほとんど変わりありません。採算が合わないとの声も聞かれますが、それで行わないでいたなら、ますます薬局・薬剤師が在宅医療・ケアに関与する道は閉ざされてしまいます。やって初めて、点数に関して声をあげることができると考えています。

採算を合わせるためには...

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薬局の緊急対応体制の整備や患者のかかりつけ化をすすめ、在宅患者の処方箋を集約することで採算を合わせるしかないと思っています。

できる限りやって理解してもらう

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雇われ者の立場なので経営について真剣に考えているとはいえませんが、必要な患者さんがいる限り持っていく、そして周りに理解してもらう、という気持ちで取り組んでいます。医師や看護師は薬局が置かれている状況を知りません。「フーバー針1本、ルート1本出すと、これだけ持ち出しがある」、とお話しすると驚かれます。チームで話し合い、改善策を考えること(医師側で点数が取れるなら取ってもらうなど)に加えて、国へ意見を上げること(在宅で使用できる注射剤の制限を緩和する、採算が合う点数にする、など)も必要だと思います。先輩薬剤師たちの努力で現状があるのだから、自分達も未来のために、やれることをしなければと思います。

[PharmaTribune 2014年3月掲載]

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