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疥癬3ー病態・診断

2016年03月03日 10:00

疥癬の疫学

 疥癬は直径0.4mmのヒゼンダニが皮膚の角層に寄生することにより生じる、痒みの強い皮膚疾患である。長時間患者の肌に直接接触することで感染するが、患者が使った寝具に時間をおかず接触するなどの間接接触でも感染する。感染は家族内、病院、集団生活を行う施設、当直室、マッサージ院などで起こる。

 疥癬は古代から存在し、戦争の度に流行したといわれ、ナポレオンのフランス軍が疥癬のために戦意を喪失したという有名な話がある。日本では第二次世界大戦後に大流行し、衛生状態の改善により一旦減少したが、海外旅行の増えた1975年頃から性感染症として流行が始まった。当初は20 代の男女、次いで幼小児に多く見られたが、1990年代にはピークが60代以上に移り、高齢者の多い施設、病院での発症が続いた。最近では高齢者と接点のある看護師、介護士などを介して、その家族に感染が及び、再び乳幼児を含む若い世代にも発症がみられている。保育園や会社の便座を介した集団発生も報告されており、あらゆる世代で注意すべき感染症といえる。ちなみに、疥癬治療薬イベルメクチン(ストロメクトール®錠)は2013年に国内で約11万人に処方されている2)

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