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薬剤師のための生理学/爪はなぜ伸びるの?

2016年03月09日 12:00

 爪は爪の根本の部分、これを爪そうこん根と呼びますが、この爪根と爪表面から白く半月形に見える部分で作られ〈〉、前へ前へと押し出されて伸びていきます。

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爪が伸びるのはすり減る分を補うためです。ネコやトラ、ライオンなどは爪を獲物を捕らえるための武器として使いますし、モグラは穴を掘るためのシャベルとして使います。使っていればすり減ってしまいますから、常にある程度のスピードで伸びてくれないと困るわけです。私たちもかつては道具を使わずに、全ての仕事を手でやっていたわけですから爪が伸びてくれないとすり減ってしまって困ったことでしょう。現代のような文化的な生活では、すり減ることが少なくなったために、定期的に爪切りをする必要が生じたにすぎません。ネコでも室内で飼っている場合は爪研ぎ用の板を用意してやるか、爪切りをしてやらないと爪が伸びて足の裏に突き刺さって歩けなくなってしまいます。

[PharmaTribune 2015年3月号掲載]

岡田隆夫(おかだ たかお)
順天堂大学医療看護学部長、同大学医学部生理学第二講座・医学教育医学博士
1951年 東京都の生まれ、1977年 順天堂大学医学部卒業
【専門分野】心臓・血管系の病態生理学
【趣   味】かつては動物や鳥の写真撮影(現在は忙しくて読書程度)
【好きな言葉】「冬来りなば春遠からじ」
【覚えて戴くために】岡田の田をタと読むと、上から読んでもオカタタカオ、下から読んでもオカタタカオ

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