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在宅酸素療法時の火気の取り扱いに要注意!(厚労省)

2016年07月08日 12:00

 在宅酸素療法のため酸素濃縮装置、液化酸素、酸素ボンベを使用中の患者が、たばこなどが原因と考えられる火災により死亡する事故が繰り返し発生している。そのため、厚労省は7月1日、改めて注意喚起を行った。患者やその家族に対して、適切な注意喚起が継続的に実施されるよう、医療機関への周知を求めている。

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 在宅酸素療法時の喫煙、漏電、ストーブなどが原因で発生した火災により、重篤な健康被害(死亡58件、重症3件;2003年12月〜2016年4月)が発生している。厚労省では2010年1月15日付通知「在宅酸素療法における火気の取り扱いについて(注意喚起及び周知依頼)」で注意喚起を行っているが、その後も頻発していることから改めて注意を呼びかけた。なお、酸素濃縮装置などは適切に使用すれば安全な装置であり、患者が過度に恐れることはないことも付け加えている。

 ちなみに、日本産業・医療ガス協会医療ガス部門がまとめた2016年6月末時点の火災事故原因の内訳は、喫煙43%、漏電8%、その他(ストーブ、線香、台所、ろうそくなど)16%、不明33%と、たばこによるものが最も多いことが明らかになっている。酸素吸入装置が直接の火災原因となった事例はない。

在宅酸素療法を受けている患者やその家族に対する注意点は下記の通り。

  1. 高濃度酸素吸入中に、たばこなどの火気を近づけるとチューブや衣服などに引火し、重度の火傷や住宅火災の原因となる
  2. 酸素濃縮装置などの使用中は、装置の周囲2m以内には火気を置かないこと。特に酸素吸入中には、たばこを絶対に吸わないこと。
  3. 火気の取り扱いに注意し、取扱説明書通りに正しく使用すれば問題はないので、過度に恐れることなく、医師の指示通りに酸素を吸入すること

 厚労省2010年1月15日付通知(2016年7月1日更新)

(参考)

「在宅酸素療法における火気の取り扱いについて(注意喚起及び周知依頼)」
http://www.mhlw.go.jp/file.jsp?id=147179&name=2r98520000003m9w.pdf

独立行政法人医薬品医療機器総合機構
「在宅酸素療法時の喫煙などの火気取扱いの注意について」
http://www.info.pmda.go.jp/anzen_pmda/file/iryo_anzen04.pdf

一般社団法人 日本産業・医療ガス協会ホームページ
http://www.jimga.or.jp/front/bin/ptlist.phtml?Category=7041

神戸市消防局ホームページ「在宅酸素療法中の火災危険について」
http://www.city.kobe.lg.jp/safety/fire/information/zaitakusanso.html

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