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わたしたちの熱中症対策!

2016年08月10日 10:30

 梅雨明けから夏にニュースに上る「熱中症」。例年6月ごろから増え始め、最高気温が35度以上の猛暑日が続くようになると、搬送者、死亡者が急増します。昨年(平成27年)も、5月から9月までで55,000人以上が救急搬送されています。今回は、そんな熱中症予防の患者対応をどのように行っているか、日本調剤 梅屋敷薬局 管理薬剤師の石橋聡氏に話を聞きました。

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日本調剤 梅屋敷薬局 管理薬剤師
石橋 聡氏

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同薬局では、7月ごろから熱中症対策コーナーを設置している

そもそも熱中症とは・・・

 熱中症は、「暑熱環境における身体適応の障害によって起こる状態の総称」です。高温環境下での発汗による脱水症が主な原因で起こり、めまいや頭痛、吐き気、意識障害などの症状が現れ、死に至るケースもあります(表)。初期症状である発汗に伴うめまい、立ちくらみなどが現れたら、涼しい場所に移動して体を冷やし、水分や電解質を補給してください。高齢者は、喉の渇きなどの自覚症状を感じにくくなっていることが多く、周囲の気付きが必要です。なお、脱水症の前段階として、前脱水という状態があります。前脱水は、脱水症のような症状はないものの、体液量が減少し、血液中の浸透圧が高くなっている状態です。

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水分だけではなく、電解質の補給も

 発汗によって失われるのは、水分だけではありません。ナトリウム、カリウム、マグネシウムなどの電解質も一緒に失われているので、水分だけを補給した場合、体液の電解質濃度が低くなり症状が悪化する可能性もあります。水分に加え、電解質をバランス良く補給するために、最近は経口補水液が用いられることが多くなってきました。

こんな人は熱中症に注意!

  • 乳幼児や高齢者 肥満の方
  • 暑さに慣れていない方
  • あまり汗をかかない方
  • 下痢や二日酔いで脱水状態にある方
  • 病気の方、体調の悪い方
  • 熱中症を悪化させる薬を飲んでいる方など

※抗コリン作用のある薬や利尿薬
「発汗(あるいは体温調整中枢)が抑制されるため、高温環境では体温が上昇するおそれがある」と記載されている薬

経口補水液の最適な選び方

 経口補水液にも、日常的な前脱水ケアに適したものから、脱水症発症後の使用に適したものまで、さまざまなタイプがあります。日本調剤 梅屋敷薬局では、OS-1とアクアソリタを販売しています。前脱水~軽度の脱水症であれば、塩分含有量の少なめなアクアソリタで対処可能で、普段の予防目的で飲むことにも適しています。中~重度の脱水症の場合には、塩分が多めなOS-1がより適しています。

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私はこう答えています

Q.脱水症のときに飲むのはスポーツ飲料でいいのではないですか?

 脱水が軽度なら、ナトリウムが多めに含まれているスポーツ飲料でもかまいません。ただし、スポーツ飲料は糖分を多く含んでおり、摂取カロリーや口腔衛生ケアに注意する必要があります。また、経口補水液に比べて体への水分吸収が遅く、電解質の濃度が十分ではないことがあります。

Q.経口補水液は、どう選べばよいですか?

 OS-1は塩分が多いので、脱水症が起きたときに最適です。「もしも」のときの備えなら、OS-1をオススメします。アクアソリタは、OS-1よりも塩分が少なく、飲みやすい味のため、ご高齢の方や、小さなお子さんの熱中症対策のため日常的に飲む場合にオススメです。また、どちらもゼリータイプを用意しており、嚥下が困難な方もお使いいただけます。

水分補給の他にもこのようなアドバイスをしています

  • 熱中症になりにくい室内環境づくり(冷房による冷やし過ぎにも注意)。
  • 休息・睡眠を十分に取りましょう。
  • 通気性の良い、吸湿・速乾の衣服着用を。
  • 保冷剤、氷、冷たいタオルなどで体を冷却しましょう。
  • 日頃から栄養バランスの良い食事と体力づくりを!
  • 外出時には日傘や帽子を着用し、日陰の利用、こまめな休息を!
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