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日本でも指定成分含む薬用せっけん規制へ

1年以内に代替製品への切り替え促す

2016年10月06日 11:15

 厚生労働省は9月30日、トリクロサンなど19種類の殺菌作用を有する成分が含まれる薬用せっけんの切り替えを促すと発表した。9月2日に米食品医薬品局(FDA)が同成分が含まれる製品の販売を禁止すると発表した(関連記事)ことを受け、わが国でも業界団体が会員の製造販売企業各社に同成分を含有する製品を代替製品に切り替えるよう要請していた。同省はこの取り組みを促すため、1年以内に切り替えるための承認申請を求めるとしている。

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約800品目が承認、健康被害の報告なし

 19種類の成分()は殺菌作用があるとされ、固形せっけんや液体ハンドソープ、歯磨き粉などに使用されている。しかし、長期間の使用による抗菌薬耐性菌の発生や甲状腺および生殖ホルモンへの悪影響が指摘されていたことを受け、FDAが調査を実施。収集したデータを検証した結果、通常のせっけんによる手洗いと比べて感染症の予防に優れるとのエビデンスはないことが分かったとして、9月2日、1年以内に同成分が含まれる製品の販売を中止するか、同成分が含まれない製品に切り替えることを求める声明を発表した。

 これを受け、日本化粧工業連合会と日本石鹸洗剤工業界は、同成分を含有する薬用せっけんについて、同成分を含有しない製品への切り替えに取り組むよう会員企業に要請していた。厚生労働省は、この取り組みを促すために、製造販売企業に対して流通する製品の把握と、製品を1年以内に代替製品に切り替えるための承認申請を求めるとしている。

 なお、日本国内で承認された同成分を含有する薬用せっけんは、現在流通していない製品も含めて約800品目に上るが、これらの製品に関連した健康被害は報告されていないという。

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