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地域の医療情報を把握してみよう

-健康サポート薬局制度が開始された今-

2016年12月09日 13:17

クオール株式会社 たちばな薬局(神奈川県)
小岩 徹

 本年10月1日より、健康サポート薬局表示の届出が開始された。健康サポート薬局の定義は、「かかりつけ薬剤師・薬局の基本的な機能に加え、国民による主体的な健康の保持増進を積極的に支援する薬局」となっている。

 健康サポート薬局表示の届出の手続きを進める中で驚いたことが2つあった。1つ目は、神奈川県の第1回目の研修会の参加受付がほんの数時間で満席となり、受付終了となったことだ。他の地域でも同様であったと聞いている。地域包括ケアシステムでは日常生活圏域(中学校区のイメージ)に1軒の健康サポート薬局の配置が構想されているため、名乗ろうという薬局はそこまでないと思い込んでいた。

 2つ目は、研修会場で出会った人たちの熱意と知識(特に地域医療の理解)に関してである。多くの薬剤師が地域の医療従事者の繋がりを把握し、日常的に交流していることに驚きと焦りを感じた。

 健康サポート薬局の届出に必須の施設基準にはハードルが高い事項もあり、全ての薬局が届出をする必要はないと思う。しかし、届出をしない薬局でも、健康サポート薬局に求められている要件のうち、どこまでであれば対応できるかを確認してみてはどうだろうか。少なくとも地域の医療関連施設や地域包括支援センターなどの連絡先や、場所の把握には繋がっていくだろう。

 昨今、薬局・薬剤師を取り巻く状況が大きく変化し、さまざまなニーズに柔軟に対応することが求められている。それに応えなければ選ばれる薬局にはなりえない。現状を理解し、自分が何をすれば良いのか考えるために参考にしている情報源の一部を文末に記載させていただく。今後の流れや課題が見えてくるので、行政からの要請も腑に落ちるのではないだろうか。現在の薬局の在り方に悩んでいる、特に若手の薬剤師の方には、進むべき道が見えてくるかもしれない。

 一度、ご自身の働く地域の医療に関わる情報をまとめてみることをお勧めする。

◆情報源

  • 経済産業省「将来の地域医療における保険者と企業のあり方に関する研究会」報告書(2015年3月)
  • 病院情報局「2025年と2040年の地域別必要病床数」、「入院患者数の将来予測値と既存病床数とのギャップ」などに関する都道府県別の試算
  • 厚生労働省:医療施設動態調査や医療費の統計など
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