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無菌室稼働から7回目、ドキドキの独り立ち!

2017年01月20日 12:00

在宅訪問専任薬剤師のはらこし なみです。

責任と自己判断。1人でドキドキの混注

先日の無菌室稼働から7回目。そろそろ体が先に動くようになってきて、「1人でも大丈夫だろう、次からはもう1人で」と決まりました。

輸液やアンプルにアルコール吹き付けたり、トレーを消毒したり、シリンジやフィルターをそろえたり・・・入室前の準備をしつつ、緊張感も出てきて、もう一度マニュアルを読んで手技のチェック。一人で気楽かと思いきや、責任と自己判断という重みがのしかかり、ドキドキの混注になりました。

一通り無菌操作を終え、無菌室すべての面・・・床、壁をアルコールで拭く掃除が、思いのほか大変でした。
「でも、これはきっちりとやらないと!」と、アルコールにまみれながら終了。クリーンルームの外に出て、新鮮な空気が美味しく、ひと時ほっとします。

でも、この輸液が何かトラブルを起こさないだろうか、チューブの詰まりはないか、体調はどうか、お届け時間は間に合うか・・・と、新たなドキドキが待っていました。

腸閉塞の患者さんが在宅中心静脈栄養(TPN)の予定

今、A病院に入院されている腸閉塞の患者さんが在宅中心静脈栄養(TPN)の予定です。(→押さえておきたいキーワード)

harakoshi_TPN.JPG
TPNは心臓に近い鎖骨の下を走る中心静脈にカテーテルを入れて、そのカテーテルに直接薬 剤や栄養剤を投与する方法。

現在は・・・
ラクトリン®ゲル液、フルカリック®
ロピオン®静注(静注用非ステロイド性鎮痛薬)を生食100mLに入れて側注管より注入。

とのことでした。
ロピオン®は在宅でいけますか?と先生より質問もあり、調べています。
先生はロピオン®か、デュロテップ®でいくか、考え中のよう。

しかし、新たな問題が・・・

うすうす勘づいていたのですが、案の定、ロピオン®の安定性(生食 or ブドウ糖5%にmix)は3日間(72時間)までの資料しかなく、ロピオン®が乳濁性製剤のため、フィルターに目詰まりを起こす可能性がある、側管からフィルターを通さない方法が推奨される、とメーカーより回答をいただきました。

うちの薬局の基準では、アンプル混中でTPNの場合はフィルター使用が前提。どうしたものか・・・??

結局、ロピオン®が在宅には向かないことを先生にお伝えしました。処方提案もしたかったけれど、先生がお考えのデュロテップ®以外には思いつかず・・・。力不足を味わっていました。

ところが、退院時処方を見ると、ハイペン®200mgが開始に!胃を全摘していない、完全に腸閉塞しているわけではないことから、退院までの間に内服を試して、可能になったそうです。"TPNだから経口投与はできない"と端から内服薬を除外していましたが、経口できるか否かはTPNかどうかではないこと、腸閉塞といっても様々な状態があり、まさに患者さん個々の状態にもよるのだということを学んだ一例でした・・・。

日々精進です!

【コラムコンセプト】

9名所属の薬局の中で在宅訪問専任は私だけ。"薬局の外"の楽しさを知ってもらいたい、生活の場での医療、薬剤師の可能性を伝えたい、そんな思いで在宅訪問日誌を始めました。窓口では経験できないことや、在宅ならではの気づきを綴ります。

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