みやQのハッピーな職場って?

何のために働く?譲れるもの、譲れないもの -2

  • 2017年03月09日公開
  • (2017年03月09日更新)

今回は以下の内容でお話を進めていきます。
採用にまつわる「ハッピーではない」ケース
・ハッピーな職場作りのために、採用の場面でできること

◆ハッピーな職場作りのために
採用の場面でできること

profile_miyaq.iconsmall (1).jpg面接を担当する人(採用する側)

  • 嘘をつかない、無理を言わない
  • 現場のスタッフの事情を把握する

できれば現場の人に、採用面接に参加してもらうのがいいと思います。それが難しいのであれば、求人情報を出す際に、現場が一緒に働きたいと考えるスタッフ像を、採用を担当する部門に伝えておくのがベターと考えます。面接を担当する人は現場の実情を把握して採用に望みたいですね。

profile_miyaq.iconsmall (1).jpg現場のスタッフのほか働く人全般(採用されている側)
求職中の人(採用される側)

  • 職場に求める優先順位を決める
  • 家族のライフプランを話し合っておく

自分が何のために働くのか?そして、働く上で譲れるものや譲れないものはなにか、譲れる場合はどこまでであれば譲れるのかを考えてみましょう。

時とともに自分や家族の状況は変わり、職場に求める優先順位も変化します。最初に優先順位を洗い出しておくと、状況が変わったときにも優先順位の更新にかける手間が簡略化されるでしょう。優先順位を挙げる場合、考慮に入れてほしいのが「責任の比率――家庭人としての責任を重視するのか、資格職の責任をどこまで重視するのか」です。責任の比率が明らかになると、適正な雇用形態も見えてくるでしょう。

雇用形態

  • 幹部を目指す
  • 管理薬剤師を目指す
  • 一般薬剤師として働く
  • パートで働く
  • 薬剤師として働かない(常勤/パート)
  • 働かない

「薬剤師免許を持っていても、薬剤師以外の仕事をしていいの?」と思うかもしれません。資格を持っているからと言って、資格に関係する仕事以外してはいけないという決まりはないのです。多分、面接の時に「なぜ薬剤師として働かないのか」と聞かれるでしょうから、自分の言葉で答えるとよいと思います。

住んでいる場所によっては、管理薬剤師や正社員の募集しかない場合もあります。薬局で働く場合、一人薬剤師体制で休みもなかなか取れない職場も少なくありません。しかし、特に資格を必要としない職種だと、募集している求人の数が多いので、その中から自分にあった仕事を選びやすい傾向があるのではないでしょうか。

profile_miyaq.iconsmall (1).jpgこれから社会に出る薬学生

  • さまざまなライフプランを想定する
  • 実力をつけられる職場を選ぶ
  • 独身で若いうちに土日や夜間の業務に参画する

特に女性は、ライフスタイルが大きく変わる傾向があり、状況に応じて優先順位も変わってきます。状況が変わっても、なるべく不本意な選択をしないように、新卒では実力をつけられる職場を選ぶことをお勧めします。子供を持つ職員の就労を支援する職場はどこか、実績はあるのか、採用サイト以外からも情報を集めましょう。知り合いの口コミや、薬学生であれば大学の就職窓口や教員からの情報も役に立ちます。

そして、男女を問わずにお願いしたいことです。独身で体力のあるうちに、土日や夜間の業務に参画しましょう。子供が生まれると、女性薬剤師でも男性薬剤師でも土日や夜間に働くことが困難な時期が長く続きます。若い皆さんが夜間や休日に働くと、皆さんに感謝した母親/父親薬剤師が、日中、最大限に能力を発揮してお返しをするでしょう。そして、皆さんに家庭ができたときには、彼らが何らかの形で皆さんの支援をするでしょう。この正の連鎖が続くことを願います。

それでは、今回のまとめです。
ハッピーな職場を作るために、特に採用の場面でできることは

  1. 働く上での優先順位を決める

  2. ライフプランを想定する

  3. 採用面接では嘘や無理や誇張を言わない

いかがでしたでしょうか。皆さんも心がけているような内容でしたか。これからの連載では、このように、「ハッピーな職場」を実現するための具体的なテーマを考えていきます。

最後に、「ハッピーな職場」作りに不可欠なキーワードを紹介します。それは......

「お互い様」profile_miyaq.iconsmall.jpg

他の人と関わり合って生きていく以上、自分の要望すべてが叶うわけではありません。自分と他人の要望を天秤にかけざるをえないような場面も出てくるでしょう。思い通りにならなかった場合、どこまでであれば満足できるのか、満足できる範囲をどこまで広げられるかを前向きに考えるのが、ハッピーな自分、家族、職場につながります。

「お互い様」の気持ちが他人も自分もハッピーにするということを、この連載を通してお伝えできればと思っています。

【コラムコンセプト】

薬局業界では「在宅」だの「24時間対応」だの言われてるけど、実際に現場で働く人の半分以上は、家庭で大きな役割を果たしている主婦薬剤師。高齢化社会でも子供たちの健やかな成長を見守るのは必要不可欠のはず。なのに、未来をつくる子供たちとその親を支えようという機運が起こらないのはなぜ?薬剤師はワーク・ライフ・バランスを考えてはだめなの?薬剤師だって医療人である前に生活人だ!と疑問に思う日々。主婦ばかりの薬局で、子供とその親の健康を支援する現場で考えた、現場目線のコラム。

【プロフィール】

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大学卒業後、色々な薬局での勤務を経験。現在は小児科の処方箋を多く受ける薬局で管理薬剤師として働く。薬剤師としては中堅どころ。実生活では子どもはいない。子どもの多い職場で働いていた経験が長いのに、未だに子どもが苦手なのが課題。薬局という狭い場所にいながらも、様々な情報や知見を得られるのがインターネットの利点と認識し、活用。それでも、生活の場で得られることはインターネットでは得られないので外にも出る。薬剤師だって生活者であることを意識して、心身ともに穏やかな日々を願って暮らしている。

blog:「くすりや」の「現場」
http://miyaq.hatenablog.com/

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