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楽しい吸入指導、積極的に取り組んでみませんか

2017年04月06日 08:30

のぞみ薬局 溝川友貴

 ガスが不足し定量の吸入ができていないのは、吸入デバイスを上下逆さまに使用していたから。期待される薬効が得られないのは、実は残量カウンターがなかったり、見えにくいために規定の回数を過ぎてからも使用を続けていたから。

 吸入薬を正しく使用していないと症状が重症化したり、本当は使用方法が原因であるのに薬が効いていないと判断されて増量されたり......、良いことはありません。

 吸入薬は正しい吸入手技が治療効果に直結します。しかし、患者さんが「きちんと使っている」つもりでも、適正なタイミングや手技で吸入できていないケースは多く見られます。そこで、薬剤師の出番です。患者さんと一緒に使い方を確認してみませんか。慣れると自己流で吸入する方もいるので、吸入指導は最初の処方時に限らず、可能なら毎回確認させてもらうとよいでしょう。

 吸入指導の目標の1つは「正しく吸入できるようにする」こと。練習しているうちに上手に吸えるようになった患者さんの姿を見るのは楽しいものです。初めて吸入を行う患者さんにとって、デバイスの操作は一見難しそうです。最初は不安そうな顔をしているのですが、薬剤師と一緒に操作してやり方を理解すると、明るい顔つきに変化していきます。一緒にガチャガチャとデバイスを動かす操作をするので、患者さんと薬剤師との間で連帯感のような気持ちが生まれるのでしょうか、操作が上達したことを一緒に喜びたくなります。

 治療の効果を実感しやすく、医療の役に立っていると実感できるのも吸入指導の特徴です。正しい吸入方法を身に付けて、次の来局時には「よくなった!」と喜ぶ患者さんは多いです。練習用デバイスを使ったデモで吸入する力が足りないと判断した場合には剤形の変更を検討しますが、患者さんが吸入する姿を目の前で確認しているため、疑義照会は他の剤形の薬よりも行いやすいです。

 患者さんにとって長い付き合いとなる吸入薬。正しく使ってもらいたいですよね。楽しい吸入指導、積極的に取り組んでみませんか?

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