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育児/介護をしながら薬剤師が働く4つのメリット-2

2017年05月18日 08:30

今回は以下の内容でお話を進めていきます。

育児/介護をしながら薬剤師が働く4つのメリット

◆ 一緒に働く人にとってのメリット
メリット1. 育児/介護に関する生活者視点の情報を得られる
メリット2. 育児/介護の現実を知ると服薬指導の幅が広がる
メリット3. 結果的に薬局を利用する人の健康につながる

◆ 育児/介護をしている薬剤師にとってのメリット
メリット4. 職場でさまざまな人と対話できる

◆ 育児/介護中の人が心地よく暮らせる世の中に

2.育児/介護をしている薬剤師にとってのメリット

メリット4. 職場でさまざまな人と対話できる

薬剤師として働いていると、いろいろな人と話をする機会があります。大きくは、「患者さんやお客さん」、「職場の人」に分けられますね。

それぞれとの対話が、薬剤師として貴重な経験になると考えます。さらに、個人的な人間関係が広がります。身内を介さずに、家族以外の人と知り合えることは貴重だといえるのではないでしょうか。

◆患者さんやお客さんと話せる

薬剤師は、服薬指導や医薬品の販売、健康相談などを通じていろいろな人と話をします。その中で、成人同士で意思疎通を図る機会を得られることは、特に育児中の薬剤師にとってメリットになるでしょう。

育児休暇を取って、日中の大半の時間を我が子と自分だけで過ごしていると、大人と会話する機会が劇的に減り、社会と隔絶された気分になる方もいると聞きます。

職場の会話では、自分の言葉がすんなりと相手に通じます。幼児言葉を使わずに、大人の言葉でスムーズに会話が進行するのです。普段、子供と接している人からみれば非常に新鮮なことです。

◆職場の人と話せる

子供を介した人間関係だと、どうしても我が子可愛さに利害関係が生まれます。子育ての悩みを相談しようものなら、要らぬトラブルに発展する可能性があります。そういった利害関係のない職場の人であれば、子育てのちょっとした悩みも相談できますし、家庭の愚痴を発散して、自宅では笑顔で家族と過ごすこともできます。

介護の場合も同様です。利害関係のない人に自分の状況を話せることは、ストレスの解消になります。

私の職場の例をあげますと、それぞれのスタッフが程よく離れた場所で暮らしています。人間関係を考えると、ちょうどよい距離で、お互いの愚痴を客観的に見られる環境です。育児のちょっとした出来事や家庭の愚痴を、ユーモアのある話に変えて発散している人もいます。落ち着いて聞くと深刻な話なのに、そのように聞こえない話術は、見習いたいものです。

profile_miyaq_smallicon.jpg育児/介護中の人が心地よく暮らせる世の中に

育児/介護中の人が働くことで、社会とのつながりを持て、それが私生活で抱える悩みを解消する一手段となると述べました。働いていなくても、近所の人や友達と接することで解消できている人はいます。しかし、その機会がない人もいるかもしれません。

育児/介護中でも働きたいと思う人がいれば、その人を周りのスタッフが支援できるとよいですね。お互いに得られることがあります。一方、就職せず、育児や介護を中心とした生活を重視する方もいるでしょう。

いずれの選択もできる世の中になってほしいと思います。育児/介護をする人、される人が、心地よく"ハッピー"に暮らせることを願っています。

というわけで、今回のまとめです。

1. 今後、薬剤師に必要とされるのは、個々の患者の生活に即した服薬支援。育児中/介護中など、さまざまな生活をしている人と接することは、重要なヒントになる。

2. 育児や介護しながら働くメリットもある。

【コラムコンセプト】

薬局業界では「在宅」だの「24時間対応」だの言われてるけど、実際に現場で働く人の半分以上は、家庭で大きな役割を果たしている主婦薬剤師。高齢化社会でも子供たちの健やかな成長を見守るのは必要不可欠のはず。なのに、未来をつくる子供たちとその親を支えようという機運が起こらないのはなぜ?薬剤師はワーク・ライフ・バランスを考えてはだめなの?薬剤師だって医療人である前に生活人だ!と疑問に思う日々。主婦ばかりの薬局で、子供とその親の健康を支援する現場で考えた、現場目線のコラム。

【プロフィール】

profile_miyaq.jpg

大学卒業後、色々な薬局での勤務を経験。現在は小児科の処方箋を多く受ける薬局で管理薬剤師として働く。薬剤師としては中堅どころ。実生活では子どもはいない。子どもの多い職場で働いていた経験が長いのに、未だに子どもが苦手なのが課題。薬局という狭い場所にいながらも、様々な情報や知見を得られるのがインターネットの利点と認識し、活用。それでも、生活の場で得られることはインターネットでは得られないので外にも出る。薬剤師だって生活者であることを意識して、心身ともに穏やかな日々を願って暮らしている。

blog:「くすりや」の「現場」
http://miyaq.hatenablog.com/

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