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薬剤師のための抗菌薬処方解析/セフカペンピボキシルの処方(小児科クリニックから)

2017年09月13日 10:00

このコーナーでは、抗菌薬の適正使用に関して日々腐心している協力メンバー11名が、1つの症例に関して意見を出し合っていきます。正解は1つではありません。協力メンバーの視点を参考に、抗菌薬の処方箋を読み解く力をアップさせていきましょう。

最終回では処方解析だけでなく、患者や医師とのやり取りも含めて考えます。

処方箋

●体重9kgの9カ月の乳児

フロモックス®小児用細粒100mg/g 1回0.2g
トランサミン®散50% 1回0.1g
ペリアクチン®散1% 1回 0.067g
アスベリン®散10% 1回 0.067g
ラックビー®R散 1回 0.167g
ムコダイン®DS50% 1回 0.133g       1日3回 毎食後 3日分

アセトアミノフェン坐剤100mg 5個  熱が高いとき1回1個

患者背景:「のどが赤くなっています、風邪でしょう」と医師に言われた。抗菌薬の処方理由を医師に尋ねたところ、「風邪の二次感染予防」とのこと。母親は医療従事者で、抗菌薬の処方を望んでいないが、この医師と知り合いのこともあり、関係が悪化しないようそれ以上のことは言わなかったという。

Q1.患児の保護者に確認することは?

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熱の有無や熱性けいれんの既往など

 発熱の有無は、アセトアミノフェン坐剤の処方意図(すぐに使用するか予備か)やペリアクチン®による熱性けいれん誘発リスクの推測にも利用できるため、必ず確認します。他に、熱性けいれんやてんかんの既往、副作用歴、併用薬、発疹の有無も確認したいです。

ふな3さん(薬局)

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検査したかどうか

 アレルギー歴は必ず確認します。もしA群β溶血性連鎖球菌(溶連菌、S.pyogenes )だったら抗菌薬が必要だと思うので、「何か検査はされましたか」と確認します。

清水直明さん(病院) 
感染制御認定薬剤師、インフェクションコントロールドクター

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セフェム系抗菌薬のアレルギーや過去1カ月以内に抗菌薬を使用したか

 患児の性別や、特にセフェム系抗菌薬に対してアレルギーはないかを確認します。他にも過去1カ月以内に抗菌薬を使用したか、いつから症状があったか、全身状態はどうか、咳や鼻水などの症状、アデノウイルスなどの迅速検査や血液検査を行っているかも確認します。可能なら検査結果や白血球数やCRPなどの検査値、肺炎球菌、ヒブなどのワクチンを接種しているかも聞きます。

奥村雪男さん(薬局)

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