新規登録

アレルゲン免疫療法─3 アレルギー性鼻炎の概説

2017年09月28日 10:15

千葉大学大学院医学研究院
耳鼻咽喉科・頭頸部腫瘍学
米倉修二

 アレルギー性鼻炎は免疫グロブリンE(IgE)を介する典型的な1型アレルギー疾患であり、くしゃみ・鼻漏・鼻閉を3主徴とする。好発時期の有無により、通年性と季節性に大別される。通年性アレルギー性鼻炎は、室内塵性ダニ、ペット、真菌、昆虫などの屋内アレルゲンが原因となる。

 季節性アレルギー性鼻炎のほとんどは花粉症で、日本では特にスギ花粉症の有病率が高い。全国の耳鼻咽喉科医師およびその家族を対象としたアレルギー性鼻炎の疫学調査(1998年と2008年の比較)1)によると、アレルギー性鼻炎全体では10年間で29.8%から39.4%へ増加しており、スギ花粉症は16.2%から26.5%、通年性アレルギー性鼻炎は18.7%から23.4%へと増加している(図2)。この調査は、集団の偏りがあることから、本当の意味での無作為調査とはいえないが、アレルギー性鼻炎の増加を捉えた1つの知見であると考えられる。

☆室内塵性ダニ
ヒョウヒダニ(チリダニ)類、コナダニ類、ツメダニ類が主な種類。成虫だけでなく死骸や糞もアレルゲンになりうる。こまめな掃除や、布団、カーペット、畳などの天日干し、室内の換気で多湿にならないようにすることで、増殖を防ぐことができる。

 PT96_03.jpg
1 2 3 4 5
トップに戻る