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薬剤師が押さえておきたい健康トピックス(2017年12月後半)

2018年01月04日 07:00

2017年12月16日~31日に各メディアで配信された健康情報のうち、「コレは押さえておきたい!」と考えたものを、独断と偏見でリストアップします。患者さんからの突然の質問に困らないよう、情報収集の一手として役立てていただけると幸いです。

高齢者の「薬漬け」ストップ・・・厚労省が指針案、副作用の有害性明記 国レベルで初

http://www.sankei.com/smp/life/news/171224/lif1712240012-s1.html
産経ニュース 12月24日

多剤併用と、それに伴う飲み残しに対して、国が対策となる指針案の作成を始めています。しかし、病気の治療・コントロールには多剤併用が必要な場合もあり、薬が多いことが必ずしも悪とは限りません。「薬漬け」という印象的な言葉に惑わされないよう、必要な薬と、使い過ぎに注意すべき薬との明確な区別も重要です。

嘘だった「AED使った男性をセクハラで・・・」

https://www.j-cast.com/2017/12/22317403.html
J-CASTニュース 12月22日

AED(自動体外式除細動器)を女性に使用した場合、セクハラで訴えられる恐れがある、とするデマがSNS上で拡散されました。確かに要救助者を野次馬の目から隠す必要性はありますが、通常の救命活動で訴えられる心配はありません。「安易に装着してはいけない」・「AEDを使って救命できなければ訴えられる」といった誤解も未だに多く、正しい情報提供が必要です。
⇒参考:AED、使うべきかどうか迷ったらどうする?~AEDにまつわる3つの誤解https://ptweb.jp/article/2017/170831002348/

子宮頸がんワクチンの安全性発信、村中医師が受賞

https://www.asahi.com/articles/ASKDL53DKKDLULBJ00J.html
朝日新聞デジタル 12月18日

ジョン・マドックス賞は、困難や敵意に屈せず公益に資する科学的理解に努めた個人に授与されます。子宮頸がんワクチンの安全性安全性を発信する村中医師の受賞から2週間が経って少しずつ報道され始めました。東京新聞では紙面でも扱われ、これまでの報道とは潮目が変わりつつあるように思います。混乱は簡単には収まりそうもありませんが、これを機に少しでも問題が整理されることを願っています。

【コラムコンセプト】
TV・新聞・週刊誌・インターネット......毎日さまざまなメディアから大量の健康情報が配信されます。それを見た患者さんが「こんな情報を見たけれど、私の治療って大丈夫?」と聞いてきたらどうしますか?医療や薬に関する情報は、命に関わるもの。正確さ、専門性が求められます。薬剤師は薬の専門家として、患者さんの持ち込んだ情報が適切かどうかを判断し、対応しなければなりません。このコラムでは毎月、世間を賑わした健康情報をリストアップし、必要に応じて解説します。患者さんからの突然の質問に困らないよう、情報収集の一手として役立てて頂ければ幸いです。

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【児島 悠史氏 プロフィール】
京都薬科大学大学院修了後、薬局薬剤師として活動。「誤解や偏見によって生まれる悲劇を、正しい情報提供と教育によって防ぎたい」という理念のもと、日々の服薬指導のほか、Webサイト「お薬Q&A~Fizz Drug Information」を運営。医学論文などを情報源とした信頼性のある医療情報や、国民の情報リテラシー向上を目的とする記事を配信。近著は、「薬局ですぐに役立つ薬の比較と使い分け100」。

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