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薬剤師が押さえておきたい健康トピックス(2018年1月前半)

2018年01月16日 07:00

1月1日~15日に各メディアで配信された健康情報のうち、「コレは押さえておきたい!」と考えたものを、独断と偏見でリストアップします。患者さんからの突然の質問に困らないよう、情報収集の一手として役立てていただけると幸いです。

鎮痛薬のイブプロフェン、男性不妊に関係か

https://www.cnn.co.jp/fringe/35112870.html

CNN 1月9日

これは、イブプロフェンを1日1,200mg(日本では1日最大600mg)という高用量を継続して使用した場合、ホルモン動態に影響するという報告によるものです。実際の受精率にまで影響を及ぼすかどうか、イブプロフェン特有の作用なのか、NSAIDsに共通したものか、という点はまだ明らかではありません。

がんに効果があるとされながら、国の認可を受けていない薬「丸山ワクチン」

日本テレビ「ザ!世界仰天ニュース」 1月9日

「効果があるのに承認されていない」という印象を強く与える番組構成でしたが、承認されていないのは、これまでの臨床試験では有効性が認められていないからです(現在進行中の臨床試験もあります)。ただ、現段階でも、有償治験薬として比較的安価で試すことができ、害も少ないため、患者が希望する場合の選択肢には良いのではないかという意見もあります。

子宮頸がんワクチン、感情論が先行し接種忌避を扇動...メディアは反省を

http://www.sankei.com/smp/column/news/180107/clm1801070006-s1.html

産経ニュース 1月7日

テレビではまだほとんど報道されていませんが、新聞のほかNHKラジオ等でも肯定的にとり挙げられ、HPVワクチン(いわゆる子宮頸がんワクチン)に対する報道は昨年末から大きく変わりつつあります。薬局で患者さんから質問されることも増えてくると思いますので、正確な情報提供のための準備をしておく必要があります。

健康食品を信じ込んでいる人の大いなる誤解

http://toyokeizai.net/articles/-/203612

東洋経済 1月11日

健康食品は病気を治せるものではなく、また有効性についても根拠が不十分のものが多いこと、間違った使い方による健康被害が増えていることなど、一般誌でも消費者の健康リテラシー向上の重要性が訴えられています。医薬品との相互リスクも含め、薬局などで健康食品を販売する場合は十分に注意したい点です。

【コラムコンセプト】
TV・新聞・週刊誌・インターネット......毎日さまざまなメディアから大量の健康情報が配信されます。それを見た患者さんが「こんな情報を見たけれど、私の治療って大丈夫?」と聞いてきたらどうしますか?医療や薬に関する情報は、命に関わるもの。正確さ、専門性が求められます。薬剤師は薬の専門家として、患者さんの持ち込んだ情報が適切かどうかを判断し、対応しなければなりません。このコラムでは毎月、世間を賑わした健康情報をリストアップし、必要に応じて解説します。患者さんからの突然の質問に困らないよう、情報収集の一手として役立てて頂ければ幸いです。

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【児島 悠史氏 プロフィール】
京都薬科大学大学院修了後、薬局薬剤師として活動。「誤解や偏見によって生まれる悲劇を、正しい情報提供と教育によって防ぎたい」という理念のもと、日々の服薬指導のほか、Webサイト「お薬Q&A~Fizz Drug Information」を運営。医学論文などを情報源とした信頼性のある医療情報や、国民の情報リテラシー向上を目的とする記事を配信。近著は、「薬局ですぐに役立つ薬の比較と使い分け100」。

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