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ADHDの小学1年男子 診断と治療法

2018年02月05日 10:40

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発達障害のある人は、他人との関係づくりやコミュニケーションなどが苦手だったり、"だれでも努力すればできそうなこと"がやりたくてもできなかったり。支援の第一歩は、その人が周囲から認められ、「自分は価値がある人間」と思えるような言葉がけです。4例の発達障害症例提示から見える母子の悩み。障害の特性に配慮した服薬指導は必読です。

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監修 NPO法人えじそんくらぶ代表
高山恵子

症例1 6歳(小学校1年)男子のADHD

◎現病歴:
3歳から保育園に入ったが、最初から物怖じせず、おもちゃを触ったり園内を探索して回るなど、落ち着かなかった。思い通りにならないとすぐにかっとして他の子どもを叩くなど、トラブルになることが多かった。最初は「落ち着かない子」で済んでいたが、年齢が上がるとともに相手に怪我を負わせることも続き、他の保護者からのクレームが多くなった。小学校入学後も、短時間しか椅子に座っていられないので、再三注意を受けた。担任からの勧めで来院した。

◎家族歴:
3歳の時に両親が離婚し、母親と2人暮らし。父についての詳細は不明。

◎診察場面での様子:
待合室にいる間もじっとせず、あちこち触ったり、目についた部屋の戸を開けたりする。親は本児には目もくれずスマホに見入っている。診察室に入っても、引き出しを開けたり、部屋の電気を消してみたりする。母親が厳しい声で「座りなさい」と言うとようやく着席するが、今度は机の上のカレンダーをめくり始める。「名前は?」と聞くと答えるが、そのまま勝手な方向へ話題が移り、しゃべり続ける。多弁。

◎母親の話:
「学校から言われて来たのですが、学校で言われるようなことは自宅ではありません。この子のことで心配していることはありません」「自宅では、一喝して首根っこをつかまえれば言うことをききます」「先生の対応が甘いのではないでしょうか」と学校への不満を述べる。次第に「片親だからとか、母親が甘いからと言われたくないので厳しくしつけているが、何度叱っても繰り返す」「何度も怪我をさせて、その度に謝りに行っている」「どうしたらいいのか途方にくれている」など、母親なりの思いが表出した。

◎生育歴:
運動発達、言語発達に遅れはなかった。11カ月で歩き始めたが、歩いた直後に走り始めたような印象がある。転んでも転んでも走ろうとする。何か目につくと車に気付かず飛び出したり、迷子になるなど危なくて目が離せない。小さい時は腰に紐をつけていた。友達を作りたくて自分から寄っていくが、すぐに喧嘩になって困った。これまでも、相手に怪我をさせたことが何度かある。何かに夢中になると声を掛けても聴こえないことがある反面、興味のないことは頭に残らない。

◎初回の処方
コンサータ®錠18mg  
メチルフェニデート塩酸塩徐放錠
1回1錠 1日1回 朝食後 7日分

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