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街角相談薬局を志す「私流」とは?

2018年02月23日 09:00

前回のコラム(→記事はこちら)の投稿時、担当の編集者から「『私流』とは具体的にどのようなものか聞きたい」とリクエストをいただきました。今回は、仕事をさせていただく上での『想い』をお話させていただこうと思います。

改めて私の『私流』『なりたい薬剤師』とは...、一言でいうと『傾聴』に多くの時間を費やせることでしょうか。縁あってつぼみ薬局へ寄っていただいた方、ご紹介で居宅の訪問を開始した方、きっかけは違っても「お世話になります」と言っていただくと、その方の背景を知る上でもお話はしっかり伺います。その機会は初回の時だったり、小出しのこともあり、と患者様の性格やタイミングもあり色々です。しかし一度伺った事は薬歴簿へ記載し、オンリーワンを実感していただけるよう工夫します。こうして信頼関係を築くうちに「医師へは言えなかったんだけど、この薬で幻覚が見えることがありますか?」「~が痛いんだけれど病院へ行った方が良い?行くとしたらどこの病院がいいかねえ」等、色々なご相談を受けるようになります。その内容によって受診勧奨したり、医師へ紹介状を書いたり、手持ちの医薬品で様子を見るよう指導を行ったりの対応をしています。

「あなたは薬を処方するんですか?」とある医師から言われたこともありますが、処方内容と患者からの聞き取りでおかしいと思ったことは納得するまで調剤しません。電話でしか話したことのない医師と地域ケア会議でお会いした際に「あ~あなたね~(笑)」なんて言われると「そうです、わたしです」と胸を張って自己紹介します。

薬局薬剤師業務の中で最も重要だと思うこと。それは、地域住民や他職種の方々が気がかりな体調の変化があればまず「あそこに聞いてみよう」と思い浮かべていただける努力ではないかと考えています。今日は誰が何を言ってこられるんだろう...、これが私流です。

歳がバレてしまいますが、私は薬剤師になって30数年になります。大学を卒業してから今日まで、自分の生まれ育ったこの地域の一薬局薬剤師として、長きに勤めさせていただくうちに自分自身のこうありたい『薬剤師像』ができました。これは私に限らず、きっとどのような仕事に就いておられる方でも「こだわりたいこと」「譲れないこと」があって日々の業務にあたっておられることではないでしょうか。

【コラムコンセプト】

ケアマネとしても薬剤師としても在宅活動を長く続けて筆者が、地域包括ケアの中でどのように薬剤師として貢献していくか、日々のエピソードとともに綴っていきます。

【角山美穂 プロフィール】

2009年11月、「在宅専門薬局」と言う想いでつぼみ薬局を開局。当初は、併設した「つぼみ薬局居宅介護支援事業所」の介護支援専門員として居宅を訪問したり、「つぼみ薬局」の訪問薬剤師として活動。現在は「街角相談薬局」という立ち位置で活動中。

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