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2018年度薬価基準改定を告示

2018年03月05日 13:30

 厚生労働省は、3月5日、2018年度薬価基準改定を官報に告示した。実施は4月1日から。

長期収載品の薬価の改定

後発品への置換えが進まない先発品の薬価の引下げ

最初の後発品収載から5年を経過し、10年を経過しないもののうち、後発品 への置換え率 80%未満となる先発品(希少疾病用医薬品等を除く。)について、 市場実勢価格に基づく算定値から次の率を引下げるとした。

  • 置換え率が40%未満 → 2.00% (30成分・60品目が対象)
  • 置換え率が40%以上60%未満 → 1.75% (34成分・79品目が対象)
  • 置換え率が60%以上80%未満 → 1.50% (21成分・68品目が対象)

後発品収載後 10年を経過した長期収載品の後発品価格への引下げ

(1)最初の後発品収載から10年を経過した先発品(希少疾病用医薬品等を除く。) のうち、後発品置換え率が 80%以上になったもの(先発品と後発品の効能又は 効果が同一でないものを除く。以下「G1品目」という。)については、次に掲げる額に引下げるとした。

  • G1品目に該当してから初めて薬価改定を受けるもの
      後発品価格の加重平均値の2.5倍
  • G1品目に該当してから2年を経過した後に初めて薬価改定を受けるもの
      後発品価格の加重平均値の2倍
  • G1品目に該当してから4年を経過した後に初めて薬価改定を受けるもの
      後発品価格の加重平均値の1.5倍
  • G1品目に該当してから6年を経過した後に初めて薬価改定を受けるもの
      後発品価格の加重平均値

(2)最初の後発品収載から 10年を経過した先発品(希少疾病用医薬品等を除く。) のうち、G1品目以外のもの(以下「G2品目」という。)については、次に掲げる額に引下げるという。なお、バイオ医薬品については、(3)の規定を適用。

  • G2品目に該当してから初めて薬価改定を受けるもの
      後発品価格の加重平均値の2.5倍
  • G2品目に該当してから2年を経過した後に初めて薬価改定を受けるもの
      後発品価格の加重平均値の2.3倍
  • G2品目に該当してから4年を経過した後に初めて薬価改定を受けるもの
      後発品価格の加重平均値の2.1倍
  • G2品目に該当してから6年を経過した後に初めて薬価改定を受けるもの
      後発品価格の加重平均値の1.9倍
  • G2品目に該当してから8年を経過した後に初めて薬価改定を受けるもの
      後発品価格の加重平均値の1.7倍
  • G2品目に該当してから 10年を経過した後に初めて薬価改定を受けるもの
      後発品価格の加重平均値の1.5倍

(3)上記の規定により算定される額が、次に掲げる区分に従い引下げた額を上回る品目は、上記規定に関わらず、当該区分に従い引下げた額に改定するという。

  • 置換え率が40%未満のもの → 2.00%(111成分・275品目が対象)
  • 置換え率が40%以上60%未満のもの → 1.75%(98成分・189品目が対象)
  • 置換え率が60%以上80%未満の既収載品 → 1.50%(59成分・108品目が対象)

小児適応又は希少疾病の効能追加等並びに真の臨床的有用性の検証に係る加算

  • 小児適応(7成分・27品目が対象)
  • 希少疾病(11成分・19品目が対象)
  • 真の臨床的有用性の検証(1成分3品目が対象)

対象リストはこちら

市場拡大再算定及び効能変化再算定

対象リストはこちら

基礎的医薬品

下記の要件を満たす医薬品について、最も販売額が大きい銘柄に価格を集約し、その薬価を維持するとした。

  • 医療上の位置付けが確立し、広く臨床現場で使用されていることが明らかであること
  • 当該既収載品並びに組成及び剤形区分が同一である全ての類似薬のうち、薬価収載の日から 25年を経過しているものがあること
  • 当該既収載品と組成及び剤形区分が同一である類似薬がある場合には、当該既収載品を含む類似薬の平均乖離率が、全ての既収載品の平均乖離率を超えないこと
  • 当該既収載品の市場実勢価格の薬価に対する乖離率が、全ての既収載品の平均乖離率を超えないこと

対象リストはこちら

不採算品再算定

不採算のため、現行薬価から引上げを行った医薬品は、下記をはじめとする87成分、184品目。

  • アキョウ 10g (生薬) 70.50~71.90円 →  141.00円
  • エンゴサク10g (生薬) 24.80円 → 48.50円
  • 開始液500mL 1袋 (輸液) 130円 → 169円
  • 維持液500mL 1袋(輸液) 121~141 円 → 157 円
  • アトロピン硫酸塩水和物1% 1g(散瞳剤) 33.60 円 → 50.40 円
  • アトロピン硫酸塩水和物1% 5mL 1瓶 145.50 円 → 218.30 円

新薬創出・適応外薬解消等促進加算

加算対象は以下の全てを満たす新薬。

  • 薬価収載後 15年以内で、かつ後発品が収載されていないこと
  • 次のいずれかの要件に該当すること
    1)希少疾病用医薬品として指定された効能又は効果について承認を受けている医薬品
    2)未承認薬等検討会議における検討結果を踏まえ、厚生労働省が開発を公募した医薬品
    3)薬価収載の際、画期性加算、有用性加算(Ⅰ)、有用性加算(Ⅱ)若しくは営業利益率のプラスの補正の対象となった医薬品又は薬価改定の際、市販後に真の臨床的有用性が検証された既収載品の薬価の改定の特例を受けた医薬品(以下「加算適用品」という。)
    4)新規作用機序医薬品であって、革新性・有用性に係る基準に該当する医薬品
    5)薬価収載時に薬理作用類似薬が1又は2であり、かつ最も早く収載された薬理作用類似薬の収載から3年以内に収載された医薬品であって、薬理作用類似薬のうち最も早く収載された医薬品が加算適用品又は革新性・有用性に係る基準に該当するもの
  • 新医療用配合剤の特例で薬価算定されることとなる配合剤に相当するものについては、薬価収載の日から15年を経過した既収載品の有効成分又は後発品が薬価収載されている既収載品の有効成分を含有するものでないこと
  • 再算定対象品でないこと

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