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1日2回訪問はベテランの証拠!?

2018年03月26日 09:00

 このコラムのコーナー名は『在宅専門から街角相談薬局への道』ですが、『街角相談薬局』へすっかりシフトしてしまった訳ではありません。『在宅医療チーム』の一員としての業務は、やはり私にとって、薬剤師として外すことができない仕事の1つです。

 先日は95歳女性を訪問しました。お昼過ぎに、往診元のクリニックから、処方箋のFAXが送られてきました。いつも通り、調剤してご自宅を訪問。定期の薬をショートステイ用、ご自宅用にセットした後で、介護者の息子さんから気になる体調変化がなかったか伺って...と一連の作業を行いました。その後、「また来ますよ、寒い日が続くので気を付けておってくださいね」と顔を覗き込んで

...???』

tubomi06.PNG95歳女性の写真

 

私:「口唇のかさぶたはいつからですか?」

息子さん:「2~3日前からかなあ」

私:「医師にみてもらいましたか?」

息子さん:「食べたものがこびりついとるんかと思ったんで診てもろうとらん」

私:「...口唇ヘルペスかもしれませんね、明日からショートステイの予定なので念のため医師に報告しましょう」

 結局、【バルトレックス錠500㎎ 2錠 朝夕食後 5日分】【アラセナA軟膏 5g】が処方されたので、再度、訪問しました。1回目の服薬を介助し(錠剤が大きくて飲み込めないため、噛んで半分割して嚥下していただきました)、軟膏を塗布して終了。この頃は、このように最初の訪問時に何らかの気付きがあり、同日に2度目の訪問を行うことが増えてきた印象です。

 また、バイタル確認のために血圧測定や酸素飽和度測定、検温を行う機会も同様に増えています。在宅で私たち薬剤師が担うべき役割は、症例ごとに異なりますが、総じて大きいと感じています。患者さんが住み慣れた自宅で安心して療養していく上で「薬剤師が家に来てくれる」ことを心強く思っていただけるよう、支援していければ...と思います。一方で、「忙しい日に2度の訪問は勘弁してほしいなあ~」、などとつぶやくこの頃です。

【コラムコンセプト】

ケアマネとしても薬剤師としても在宅活動を長く続けて筆者が、地域包括ケアの中でどのように薬剤師として貢献していくか、日々のエピソードとともに綴っていきます。

【角山美穂 プロフィール】

2009年11月、「在宅専門薬局」と言う想いでつぼみ薬局を開局。当初は、併設した「つぼみ薬局居宅介護支援事業所」の介護支援専門員として居宅を訪問したり、「つぼみ薬局」の訪問薬剤師として活動。現在は「街角相談薬局」という立ち位置で活動中。

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