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患者さんのココロの声に耳を傾ける

2018年03月27日 08:30

西木調剤薬局(秋田県仙北市)
はた れいこ

服薬指導という言葉が嫌いだ。そんなに偉いのか?という思いは未だに拭えない。「〇〇です」、「〇〇して下さい」、「〇〇した方が良い」、「〇〇してはいけません」という紋切り型の文章で話さないとダメなのか?と、悶々としていたときもある。それでも日々患者さんとのやり取りは続いている。気がつくと、マルチタスクに埋もれる日常業務の繰り返し。その中で、ふと思い出したことがある。

若気の至りで自分探しに勤しんでいたころ。おもに医療従事者が参加する、カウンセリングのセミナーに参加した。目隠しをして角砂糖を積み上げる、ゲームのようなグループワークを受けた。コーチングを学ぶためのものだった。4人グループ全員が、順番で1人ずつ角砂糖を積み上げる。コーチングのやり方は人それぞれだ。「もうちょい右!」と具体的に指示する人もいれば、ワタシのように「今のまま、そのままで大丈夫!」という人もいた。「いいよ」、「大丈夫だよ」という声かけは、無責任に聴こえることもあるだろう。でも、ワタシのコーチングに対してのフィードバックは、「安心感があった」というものだった。

そうか、そのままで大丈夫なんだ。

「患者さん」というラベルを背負った人。何かのきっかけがあって、何らかの病名をつけられ、効くかどうかわからない薬を処方される。その覚悟は、十人十色。薬剤師は服薬を指導するコーチであるかもしれない。しかし、そのときには、患者さんのココロの声に耳を傾け、不安を共有できる薬剤師でいたいと私は思う。

ところで、角砂糖積みでコーチングを学べるなら、仲間と海辺でスイカ割りをしながら学ぶのも楽しいんじゃないかな?どうせ学ぶなら、自由で楽しい方が良い。

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