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在宅専門薬局、いざ独立!

2018年04月16日 11:00

つぼみ薬局居宅介護支援事業所 
角山 美穂

在宅患者さんのお役に立ちたくて,在宅専門薬局を立ち上げたのが2009年11月。1人薬剤師 兼 ケアマネとして,24時間体制で頑張っています!

【PharmaTribune2011年6月号掲載】

起業を思い立ったものの、沸々とすること2年・・・。

どうやったら薬局が作れるのかサッパリ分からず,ある方にアドバイスをもらいました。それまで働いていた薬局では正社員からパートでの勤務に変え、さらに紹介していただいた薬局にも勤める。いつしか独立できることを夢見て、週の半分ずつ2か所の薬局勤務を頑張っておりました。

片道1時間かけての通勤は1年弱続けました。結構ハードで,いつまで続くんだろう,本当に夢が叶う日が来るのかしら・・・と弱気になることも度々。そんなある日,そのアドバイスをくださった方は急な病気を発症して、アッと言う間に消えてしまわれました。私の夢と一緒に・・・Σ(゚口゚;

諦めようか,でも一度しかない人生。どうしよう・・・。

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そんな苦悩の時,思い出したのが以前,「介護支援専門員」の資格更新研修で,たまたまお隣同士となった某薬局の社長様。この先生,私がしようと思っているスタイルとは少し違うけれど、同じように「居宅介護支援事業所」も併設した薬局を経営しておられ,ご自身もケアマネの資格をお持ち。一度薬局の見学にも行かせていただいたことがあり,とても親身になってくださる方なのです。 

「この方にすがって,駄目なら諦めよう」そう決心したのは、絶望から3週間後の2009年8月のお盆過ぎでした。すると,それまで気持ちばかり焦り,忙しく働いているのに先の見えない迷路に入り込んだような毎日から一転。

まずは,

  • 会社を設立するために開局する物件を不動産屋さんを廻って探し
  • 会社の定款を作り(司法書士にお願いすると20万円也,と言われ自分で作れるよと教えていただき,法務局・公証人役場へ出向き・・・)
  • 株式会社だから資本金を自分名義の口座へ入れ

と,教えていただくままに書類作りの日々が始まりました。

毎日の家事・仕事をこなしながら,1日4時間の睡眠で,2週間余り。9月4日付けで私ひとりだけの株式会社を設立しました。

9月15日に2か所の薬局を退職。その先生には税理士さんまでご紹介いただき,自分の給与や「経営計画書」の作成など、これまで縁のなかった分野まで、ヘロヘロになりながら取り組む日が始まりました。手助けしてくれる人もいないので,とにかくお会いするすべての方に「何も分からないので教えてください」というスタンスで毎日を過ごしておりました。ある時,恩師の社長様に「これからは,わからん,わからんと言うな!」と叱られ,どうしたものかと思案いたしました。・・・が、やはりわからないので,それからは人を見て「わかりませんよ〜」と言うようにしましたっけ(~_~;)

保健所へ薬局の申請,厚生局へ保険薬局の届け出,県介護保険課へ居宅介護支援事業所の申請。役所への届け出に必要な山のような書類を毎朝3時に起きて作成し,持参しては「修正を」と突きもどされ,直しては持参し・・・。OPENする11月に向け,駆け込みで何とかすべての書類を受理していただけました。

社会保険への加入手続き、薬剤師国保への加入等の会社としての手続き,事務パートさんに来ていただくための労働局へ雇用保険の手続きもありましたっけ。

こと薬局の内装に関しては,建設会社の方々をはじめ,関係者の方々と何度も何度も協議しました。うちの物件は、もともと狭くて古い元美容院。どう薬局に変身させるか・・・通りの前面にガラス張りの調剤室,分包機はあえて通りに面した所に置くなど「もみじまんじゅう屋」さんをイメージして設計していただきました。その結果,軟膏を練ったり錠剤の粉砕を行っていると,学校帰りの小学生がガラスにへばり付いて見て行くという思惑通りの薬局になりました(^^♪

10月に入り,その社長さんのお口添えで3社の医薬品卸様と契約しました(これがなければ薬も仕入れられなかったかと,改めて感謝です)。10月末には次々に搬入される医薬品の山を見て,この薬たち果たして使い切ることができるのかしら・・・と,とても不安な気持ちになったことが昨日のようです。

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今にして思うこと,それはつぼみ薬局が今ここに在るのは「何か見えないもの・力に導かれてきた」ということ。そんな気がしてなりません。勿論,偶然が重なってこうなったのでしょうが,あえてそう思うようにしています。その方が何だか疲れた日にも力が湧いて来るでしょ(*^^)v

たくさんの方々のお世話になり,またくじけそうになった時「待っているよ」と言って支えてくださった方がいたからつぼみ薬局が在ります。今,この感謝の気持ちを持って患者様と向き合わせていただいております。

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