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あなたの患者さん、ロコモ予防できていますか?

株式会社アイセイ薬局 プレスセミナー

  •  2018年04月16日 15:00

 「メタボ」(メタボリックシンドローム)という言葉はあちこちで聞かれ、すっかり市民権を得た。一方、「ロコモ」(ロコモティブシンドローム)という言葉はどうだろうか。健康寿命延伸のために重要となるロコモ予防について、患者さんの理解は十分とは言えないだろう。株式会社アイセイ薬局では、「転ばぬ先のロコモ予防」キャンペーンを行い、患者さんに啓発していくという。そのプレスセミナーの様子を取材した。

「転ばぬ先のロコモ予防」プレス発表会

日時:2018年4月12日(木)

プレゼンテーション
澤 満美子(東十条整形外科 院長)
糠谷 貴使(株式会社アイセイ薬局 健康サポート薬局推進部部長)
門田 伊三男(株式会社アイセイ薬局 コーポレート・コミュニケーション部課長)
佐々木 彩子(株式会社アイセイ薬局 管理栄養士)

協力
アルケア株式会社
株式会社アイセイ薬局 つむぎや

会場:株式会社アイセイ薬局本社(東京都千代田区)

そもそもロコモとは?

 澤 満美子氏がロコモの概念や予防策について解説した。ロコモは「運動器症候群」とも呼び、「足腰が弱って人の助けが必要な状態」を指す。つまり、主に下半身の筋肉や骨、関節、背骨など、移動(ロコモーション)に関わる体の機能が低下し、立つ、歩くといった運動に必要な能力が低下する(あるいは低下する危険性が高い)ことだ。症状が認められるのは60歳以上が多いが、予防対策はより早い段階から行うべきだという。

 筋量や筋力の低下、関節や軟骨・椎間板の変性、骨量の減少、加齢などがロコモの原因として挙げられ、その結果、要介護状態になってしまう恐れがある。厚生労働省の調査によれば、「高齢による衰弱」と「骨折・転倒」の2つを合わせると、脳血管疾患や認知症を抑えて要介護の原因の第1位となっていることから、ロコモ対策は必須といえるだろう。

ロコモ予防に重要な運動と栄養

 ロコモ予防として有効な方法は、適度な運動と、骨や筋肉をつくるバランスの良い食事(栄養)である。下肢の筋肉は30代から減少傾向を示し、近年は、子供にもロコモが増えているという。「自分はまだ大丈夫」と思わないことが大切だ。

 下半身の運動として有効な方法の1つにスクワットがある。膝への負担を減らすため、膝をつま先より前に出さず、直立の状態から4秒かけてゆっくり膝を曲げ、4秒かけてゆっくりと伸ばすことがポイントだという。高齢者の場合、安定した椅子を支えにスクワットを行うなど、患者さんによって適切な方法を指導する必要がある。

 佐々木 彩子氏は、カルシウムの吸収を助けるビタミンD(鮭や干ししいたけに多く含まれる)、ビタミンK(納豆に多く含まれる)の摂取がロコモ予防に推奨されると紹介。その他に、たんぱく質の吸収を助けるビタミンB6の摂取がお勧めだという。ヒトの体内でつくれない必須アミノ酸BCAA(バリン、ロイシン、イソロイシン)は、まぐろやかつお、牛肉、卵などに多く含まれる。仕事で忙しく、自炊をほとんどしない人には、そういった栄養素が多く含まれるサプリや栄養補助食品などを摂取することも有効だと述べた。

 株式会社アイセイ薬局では、4月から「転ばぬ先のロコモ予防」キャンペーン(~7月)を開始するという。来局者へのロコモの啓発、60歳以上の来局者のロコモチェックシートの配付、ロコモ対策に有効な商品棚の設置、ロコモチェックイベントなどを行うそうだ。読者の方々も、患者さんへのロコモ啓発や対策方法の説明など、できるところから始めてみてはいかがだろうか。

aiseiseminar.jpgアイセイ薬局の各店舗に設置されるというロコモ対策に有効な商品棚。担当者によると「勧める商品は来局者によって異なるが、嚥下機能が低下した方でも摂取しやすく、お求めやすい価格帯ということで『リハたいむゼリー』(株式会社クリニコ)が売れ筋になるのではないか」と予想している。