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4月後半の押さえておきたい健康情報

2018年05月01日 10:00

4月16日~30日に各メディアで配信された健康情報のうち、「コレは押さえておきたい!」と考えたものを、独断と偏見でリストアップします。患者さんからの突然の質問に困らないよう、情報収集の一手として役立てていただけると幸いです。

はしか感染 愛知で相次ぎ確認

https://mainichi.jp/articles/20180424/k00/00e/040/234000c

【毎日新聞 4月24日】

極めて感染力の強い麻疹(はしか)の感染が広がっています。はしかは、感染するとほとんどの人が発症し、肺炎や脳炎を合併して死亡することもあります。

今回、愛知で見つかった感染者は、2名とも予防接種を受けていなかったと報道されていますが、ワクチン接種※1により、95%以上の人がウイルスに対する免疫を獲得することができるとされています。なお、接種記録は母子手帳に記載されていますが、記録がない場合などは改めて接種することもできます。

接種記録の確認方法や、記録を確認できない場合の接種意義、発症が疑われる場合の対処については、いつでも答えられるようしておいてください。

※1(現在は1歳と就学前の2回、公費での接種機会がある。昭和47年9月以前は定期接種なし、昭和47年10月~平成2年3月までは1回接種
【続報】25日、愛知県で8人目の感染が確認されています(http://mainichi.jp/articles/20180426/k00/00m/040/066000c


(参考)
◆厚生労働省ホームページ「麻しんについて」
http://www.mhlw.go.jp/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/kenkou/kekkaku-kansenshou/measles/index.html
(関連記事)
◆感染力はインフルの5〜6倍、はしかを防ぐには
http://kenko100.jp/articles/120221001375/#gsc.tab=0
◆小児科医がズバリ答えます!ワクチンに関する5つの疑問第1回
http://kenko100.jp/articles/150313003376/#gsc.tab=0

「ローストビーフに食中毒の可能性!? 妊娠中などハイリスクの人たちは注意を

https://www.buzzfeed.com/jp/wakimatsunaga/shokuchuudokuchuui

【BuzzFeedNEWS 4月24日】

妊娠中の芸能人がローストビーフを食べたことをSNS上で公開したことから、妊娠中のトキソプラズマ感染のリスクが話題になっています。

生肉などに存在するトキソプラズマに妊婦が感染した場合、死産・自然流産だけでなく、子どもに精神遅滞・視力障害・脳性マヒといった重篤な症状を起こすリスクがあります。そのため、妊娠中は十分に加熱されていない肉は食べないよう啓発する必要があります。


(参考)
◆「先天性トキソプラズマ&サイトメガロウイルス感染症患者会 トーチの会」
http://toxo-cmv.org/index.html
◆国立感染症研究所ホームページ「トキソプラズマ症とは」
https://www.niid.go.jp/niid/ja/diseases/sa/chlamydia-std/392-encyclopedia/3009-toxoplasma-intro.html

子宮頸がんワクチン理解深めて 無料公開講座

https://mainichi.jp/articles/20180420/ddl/k11/040/202000c

【毎日新聞 4月20日】

さいたま市で、一般市民を対象にした公開講座「子宮頸がんをなくそう 子宮頸がんとワクチンの正しい知識」が、県医師会などの主催で開催されました。これまで、こうした情報は大手メディアに扱われることがありませんでしたが、今年に入ってから報道の方向も大きく変わってきています。一般生活者の関心やイメージも変わりつつあり、質問を受ける機会も増える可能性がありますので、明らかになった事実を整理しておく必要があります。


(関連記事)
◆子宮頸がん一次予防に初の国際ガイドライン
https://ptweb.jp/article/2017/170427001909/
◆【解説】HPVワクチンの国際指針、どう捉える
https://ptweb.jp/article/2017/170428001860/
◆HPVワクチン接種によるものとされた"24症状"とHPVワクチン接種には関連性がない
https://ptweb.jp/article/2018/180305002837/

  

【コラムコンセプト】
TV・新聞・週刊誌・インターネット......毎日さまざまなメディアから大量の健康情報が配信されます。それを見た患者さんが「こんな情報を見たけれど、私の治療って大丈夫?」と聞いてきたらどうしますか?医療や薬に関する情報は、命に関わるもの。正確さ、専門性が求められます。薬剤師は薬の専門家として、患者さんの持ち込んだ情報が適切かどうかを判断し、対応しなければなりません。このコラムでは毎月、世間を賑わした健康情報をリストアップし、必要に応じて解説します。患者さんからの突然の質問に困らないよう、情報収集の一手として役立てて頂ければ幸いです。

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【児島 悠史氏 プロフィール】
京都薬科大学大学院修了後、薬局薬剤師として活動。「誤解や偏見によって生まれる悲劇を、正しい情報提供と教育によって防ぎたい」という理念のもと、日々の服薬指導のほか、Webサイト「お薬Q&A~Fizz Drug Information」を運営。医学論文などを情報源とした信頼性のある医療情報や、国民の情報リテラシー向上を目的とする記事を配信。近著は、「薬局ですぐに役立つ薬の比較と使い分け100」。

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