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最初の在宅患者は調剤なし!

2018年05月08日 13:00

つぼみ薬局居宅介護支援事業所 
角山 美穂

在宅患者さんのお役に立ちたくて,在宅専門薬局を立ち上げたのが2009年11月。1人薬剤師 兼 ケアマネとして,24時間体制で頑張っています!

【PharmaTribune2011年2月号掲載】

ケアマネ業務が営業の取っ掛かり

忘れられない最初の患者様は,「ケアマネ」としての依頼でした。

前勤務薬局もつぼみ薬局も、自宅からなるべく近い所を,と地元にこだわっていました。開業時には何か所かご挨拶でまわり,以前お世話になっていた「地域包括支援センター」の所長さんの元へも参りました。そこで、11月のOPENに先立って10月下旬には1人目をご紹介いただきました。が,開局当初の依頼はケアマネのみで、調剤はなし。

脳梗塞後の失語症の方,悪性リンパ腫,パーキンソン病,マクログロブリン血症,食道癌末期,・・・。ケアプランを立てようにも抗がん剤治療が主で,福祉用具レンタルくらいしかサービス導入はありませんでした。しかし、薬剤師ということで,病状・処方薬の相談から細かなお通じの調節まで,点数は付かないながらも,訪問看護師さんと密に連絡を取りながら対応し,半年くらいはバタバタでした(>_<)

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慣れないうちはケアプランに訪問看護を入れるだけでも大変。薬剤師の居宅療養管理指導と一緒で,医師の指示書が必要となります。抗がん剤治療を行っている市の中心部の病院へ、患者様の診察に同行して医師へお願いしたり,FAXでご相談したら折り返しお電話をいただき恐縮したり・・・。患者様の入院時に状況を見に出かけた際に,病院内の地域連携室の相談員さんに面会して,その方を通して色々なお願い事を医師に聞いていただいたり・・・。

病気が重い程,ケアプランの作成に医師を巻き込む必要があると感じています。時には,かかりつけ医を探すところから始めなくてはならないことも。これまで大きな病院で治療を受けておられた方の中には,自宅近くにかかりつけ医を持たない方が多いんです

当初は夢中なのと,何もわからないために,いえいえ暇だったのが一番の理由ですが(笑)怖いものなしでどこへでも出向いておりました。なので,がむしゃらに動き回る姿が目に止まった医師から,逆に患者様をご紹介いただいたことも・・・。いつの間にやら,ケアマネ業務がつぼみ薬局の営業にもなっていたようです。ある患者様のご家族に,往診医より「あんなに親身になってくれるケアマネはいないよ」と言われたと教えていただいた時は嬉しかったです(^^♪

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今でもたまに,終末期の患者様のご家族や,親御さんの介護に限界を感じられたご家族に「そんなん無理よ」と言われて心が折れそうになったり,介護力のないご家庭に当たると,自分ばかり空回りすることもしばしば。しかし,その中で,実家のご近所さんで私が幼少の折から知ってくださっている方に,「おばあちゃんにね,往診の先生に来てもらうことにしたの。美穂ちゃん薬をお願いできる?」と,患者様からご指名いただいたりすると、本当に元気づけられます。

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「少しずつ在宅患者様が増えて行くといいわ♪」
・・・との当初の私の想いとは裏腹に,自宅での介護に限界が来て施設入所・入院なさる方,亡くなってしまわれる方・・・,と在宅はとても不安定。

つぼみ薬局の理想は,患者様が自宅での最期を望まれた時に,薬を届けて管理し,いざという時には駆けつけられる街角薬局。そうなりたいと願いつつ,日々の仕事を頑張っております。そんな中で,地域に少しずつつぼみファンが出て来てくださっていることは,何よりの励みになっています。

つぼみ薬局第1号の患者様は,現在も奥様との2人暮らしを継続中。今回,何度目かの小脳梗塞のため,右足に力が入らなくなり,現在「ヒッププロテクター」をデイサービスの理学療法士さんに言われてお勧めしておりますが,なかなか導入に手こずっております(~_~;)。大腿部骨折すると在宅生活は無理ですから!と,繰り返し説いてみたり,医師に「勧めてください」とFAXしたり・・・,次の担当者会議では,みんなで患者様に進言しようなどと作戦を立てています。

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