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高血圧治療薬でうっかりドーピング!

2018年05月10日 08:00

 近年、市民やジュニア選手が出場するスポーツ大会でも導入されるようになったドーピング検査。アンチ・ドーピングの知識はオリンピック選手に限らず、全てのアスリートにとって必須のものになっています。スポーツファーマシストではないけれどアスリートの役に立ちたいと考える薬剤師T子を中心に、実務で押さえておきたいアンチ・ドーピングに関する情報をお伝えします。

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利尿剤とARB合剤でうっかりドーピング

2010年8月に利尿剤とARBの合剤によるドーピングが報告されました。検出された物質は「ヒドロクロロチアジド」。競技者が高血圧治療のために服用していたが、禁止物質と気付かなかった「うっかりドーピング」です。結局、競技成績の失効および 3か月の資格停止処分となってしまいました。

日本アンチ・ドーピング機構の浅川伸氏は、当事例を下記のように語りました。「競技者が服用していた薬はプレミネントⓇ(ロサルタンカリウムとヒドロクロロチアジドの配合剤)です。一般的に血圧降下薬には代替薬がある場合が多いので、たとえ事前にTUE申請したとしても、承認されなかった可能性があります。TUEの承認には、禁止されていない他の血圧降下薬で代替できない合理的な理由が必要です」 

※Therapeutic Use Exemption(治療目的使用に係る除外措置)
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