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『待つ薬剤師』から『待つ人のための薬剤師』へ

2018年05月17日 11:30

株式会社フォレスト 嶋谷一久

本当に困っている患者は、どこにいるのか⁉

薬剤師が関わっていない在宅患者。民生委員が心配する独居患者。地域包括支援センターが見守る、徘徊する患者...。薬局で患者を待つだけでは、彼らに気付くことも、手を差しのべることもできない。もう、『待つだけ』の薬剤師を終わりにしないか。

最初の一歩は何も難しくない。まずは地域包括支援センターに顔を出そう。どの人がどれだけ困っているか、その一部が見える。そこからは、自ずと世界が広がっていく。地域ケア会議に呼ばれるようになり、民生委員、社会福祉協議会、自治会、老人会など自分の薬局地域に属する方々から、「ある患者の生活に不安を覚える」といった事例をたくさん聞くだろう。そして、「なぜ放っておいたのだろう」と苦しくなる。

地域で困っている人たち、つまり、患者に関わる全ての人が、問題を解決してくれる誰かを『待つ人』。彼らに対して、薬剤師にもできることがあると気付く。疾患の発症を未然に防いだり、認知症などの症状を早期に見つけることができるかもしれない。これは、前向きな医療費削減とも言える。

当社では、5年ほど前に、薬局近くの独居患者が認知症で困っているという話から、民生委員や地域包括支援センターとの関わりが始まった。以来、外での活動が増えている。地域ケア会議に参加し、近隣公民館の講演会で講師を務め、認知症サポーター養成講座の開催も始めた。薬局で『待つ』薬剤師を続けていたら、きっと見えなかった世界である。そして、そこではともに患者を思う、薬剤師の同志が欠かせなかった。

もう、顔が見えない薬剤師は終わりにしよう。もう、処方箋がなければ何もできない薬剤師は終わりにしよう。地域の健康を守るかかりつけ薬局、かかりつけ薬剤師の活躍の時代が来た。

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