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67枚のカードで遊んで学ぶドーピング

ドーピングガーディアン

2018年05月22日 08:00

 静岡県島田市、人口約98,000人。この地で初めての健康サポート薬局を開設したみどりや薬局の清水雅之氏は、スポーツファーマシストとしての経験から、ドーピングを薬剤師や一般市民が楽しく学べるツールとして「ドーピングガーディアン」というカードゲームを企画・製造した。清水氏に、その目的や遊び方などを聞いた。

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みどりや薬局 清水雅之氏

スポーツファーマシストとアスリートを近づけたい

 禁止物質の入った薬やサプリメントを「故意」ではなく使用してしまう「うっかりドーピング」。

 もしも、そのアスリートの身近にスポーツファーマシストがいれば防げたであろう事例も少なくない。また、アンチ・ドーピング研修を行っていたり、専属のスポーツファーマシストがいるような競技団体であっても違反事例は発生している。

 清水氏は、スポーツファーマシストとアスリートをもっと近づけて、かつアスリートの行動に変化をもたらすようなツールの必要性を感じていた。

楽しみながら学ぶツールが必要

 地域では、健康サポート薬局として、アンチ・ドーピングの啓発講座を実施してきたものの、講義型の講座では教育効果に限界を感じていた同氏。ドーピングについて楽しみながら学び、うっかりドーピングを防ぐノウハウを直感的に理解し、身につけられるツールが必要であると考えた。

 そうして作ったのが、『ドーピングガーディアン』である。構想に4年もかけ、同氏と同様にスポーツファーマシストである妻と、画用紙を切り貼りしながら作り上げた渾身の作品だ。ジュニア世代にも楽しんでもらえるよう、薬品などの専門的な知識を必要としないながらも、現実に近い設定で楽しめることにこだわった。

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67枚のカードでポイントを積み上げて競う。

ドーピング専門家の札を活用し優勝を目指す

 ドーピングガーディアンは、2~5人のプレーヤーがアスリートとなって順番に手札を出しながら優勝を目指すゲーム。「トレーニング」「サプリメント」「病気」「薬」「ドーピングガーディアン」の5種類67枚の中から、安全で適切なカードを選び、アスリートとしての能力を高めていく。

 場の中央に伏せてある5枚の札は、「ドーピングカード」。「ドーピングガーディアンカード」を使用すると、ドーピングカード2枚を開くことができる。ドーピングガーディアンとは「ドーピングから守る人」のこと。この専門家を活用することによってドーピングを防ぎ、勝利に近づける。

ドーピング違反を疑似体験してアスリートの気持ちを理解する

 ドーピングガーディアンで遊んでみた一般市民や薬剤師からは好評だ。例えば薬剤師からは、「ゲームをやる中でアスリートの気持ちが理解できるようになってきた」、「ゲームとして楽しいだけではなく、実際のドーピングの世界を表現できている」といった声が届いている。

 一方、アスリートを含む一般の方からも、「薬はなんでもダメだと思っていた。良いもの悪いものは専門家に聞くべきだと思った」、「意外と気軽に薬やサプリを使っていた。こういう現実が待っていると思わなかった」といった感想が寄せられたという。

 清水氏は、このゲームで遊んだアスリートやスポーツファーマシストなどに「うっかりドーピングをしたくない」、「させたくない」といった意識が根付き、「薬やサプリメントを摂取する前にスポーツファーマシストに相談する」という習慣が広く普及することに期待を寄せる。

ドーピングガーディアン
 https://www.doping-guardian.com/

問い合わせ先:みどりや薬局
 https://www.facebook.com/midoriya.m2020/


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薬剤師が考えたカードゲームで遊んでみたら、思いのほか面白かった。
 清水さんと編集部でドーピングガーディアンをプレイしました。

★7月からは、スポーツファーマシストとして活躍する清水さんのコラム連載が開始します!お楽しみに!

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