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オンライン服薬指導は「慎重に検討すべき」

2018年06月08日 14:15

 平成30年6月4日の規制改革推進会議で示された「オンラインでの服薬指導の一定条件下での実現」「患者が服薬指導を受ける場所の見直し」を受け、公益社団法人 日本薬剤師会は「慎重に検討すべき」という考えを示した。

 規制改革推進会議で取りまとめられた「規制改革推進に関する第3次答申~来るべき新時代へ~」において下記のように述べられており、いずれも「平成30年度 検討・結論、平成31年度上期措置」というスケジュールが明示されている。

「オンラインでの服薬指導の一定条件下での実現」について

 「現在、移動が困難な患者に対しては、薬剤師の訪問による服薬指導や薬剤管理等を実施する「訪問薬剤管理指導制度」が設けられており、その推進は重要であるが、この制度の推進だけで、患者のニーズに応えることは難しい。実際、実働する訪問薬剤師の不足等により訪問服薬指導を受けられず、服薬指導を受けるためだけに薬局へ行かねばならない患者・地域は存在する。

 したがって、オンライン診療や訪問診療の対象患者のように、それらの必要に迫られた地域や患者に対して、地域包括ケアシステムの中でかかりつけ薬剤師・薬局が医療・介護の一翼を担い、国民が医薬品の品質、有効性及び安全性についての利益をより享受できる医薬分業及びかかりつけ薬剤師・薬局の取組等を推進するため、薬剤師による対面服薬指導とオンライン服薬指導を柔軟に組み合わせて行うことについて検討し、結論を得る。」

「患者が服薬指導を受ける場所の見直し」について

 「患者が職場にいながら診療を受け処方箋医薬品を受け取ることができれば、生活習慣病の重症化予防に効果的であるという指摘がある。しかし、医療法上は患者が職場でオンライン診療を受診することは周辺環境次第では許容されるものの、薬剤師による服薬指導を受けることは、薬剤師法施行規則(昭和36年厚生省令第5号)により認められていない。

 したがって、患者がオンライン診療を受診した場所(職場等)で、 薬剤師が服薬指導を実施することを可能とするよう、薬剤師法施行規則の見直しを検討し、措置する。

日本薬剤師会は「慎重に検討すべき」

 このような答申に対し、日本薬剤師会は、安全な薬物療法を確保する観点から、移動が困難な患者については、「薬剤師が積極的に患者宅を訪問することで対応する必要がある」とした。現時点で遠隔服薬指導の前例がないことなどから、オンライン服薬指導、服薬指導の場所の見直しに関する検討は、「特区における実証的な事業の動向を踏まえた上で、医療用医薬品等を安全で確実に提供する観点から、慎重に検討すべきものである」と発表した。

日本薬剤師会のプレスリリースはこちら

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