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「薬剤師は何もしてくれない」

2018年07月25日 14:17

シップヘルスケアファーマシー東日本株式会社
川村 和美

患者さんの望みに応えるか、医師の指示に従うべきか...。"倫理的判断"に迷う場面においては、直感に頼らずそのケースをさまざまな側面から幅広く検討し、より望ましい決定をするというプロセスが重要になります。

次のケースに遭遇した場合、あなたならどう考えますか?

「薬剤師は何もしてくれない」またその話.png

私は、ドラッグストア内の保険薬局に勤務している薬剤師(31歳)です。

Cさん(59歳・男性)は、頭痛の訴えにより近医を受診し、2年前からありとあらゆる鎮痛薬が処方されています。しばらく処方や用量の変更はありませんが、処方薬を受け取った足でOTC薬の販売コーナーに向かい、いつも大量の鎮痛薬を購入していくのです。

そのことが気にかかっていたのですが、Cさんの気難しい雰囲気に声をかけられずにいました。ある日、処方薬をお渡しした後、OTC薬の購入に向かったCさんを追いかけて、思い切って声をかけました。

「病院から出されているお薬では、痛みが治まりませんか?」

するとCさんが私を睨みつけ、「『私たちに気軽に相談してください』なんてポスターが病院にも薬局にも貼られているが、あんなものは嘘だ。相談したところで、薬剤師なんて何もしてくれない。自分の痛みは自分でどうにかするしかないんだ」と吐き捨てるように言い、112包入りの鎮痛薬2箱を持ってレジに向かいました。

判断力②-1.jpg

あなたならどうしますか?

A_alpha.pngこれ以上引き止めてCさんを怒らせるのも嫌だし、OTC薬の購入はご本人の自由なので静観する。
B_alpha.pngこれまでCさんに接した薬剤師の対応はわからないし、自分にはどうすることもできないので、「薬剤師に不満を持っているのだな」と理解する。
C_alpha.pngたくさんの鎮痛薬を飲んでいるにもかかわらず、痛みが改善されないはずがない。処方薬の薬効について、再度、丁寧な説明を試みる。
D-aplha.jpg処方薬と市販薬を重複服薬するリスクが心配なので、OTC薬の購入は止めるようCさんを説得する。
E-alpha.png「なにもしてくれない」というのはCさんの勘違いであるため、「是非なんでも私にご相談ください」と伝える。

あなたは、何番を選択しましたか?あるいは、別の方法を考えたでしょうか。このケースを考える上で大切な、5つの視点から解説していきます。
※(関連記事)倫理的に判断するための5つの視点とは?

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