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トレーシングレポートを書いて薬局薬剤師の存在感をアピールしよう

2018年08月06日 11:30

トレーシングレポートを書いて薬局薬剤師の存在感をアピールしよう

鈴木 猛弘

ここ最近、トレーシングレポートを書いて医療機関に提出することで、保険薬局や薬剤師の存在をアピールしようという動きが盛り上がっています。

そもそもトレーシングレポートは「施設間情報連絡書」とも呼ばれ、病院と地域の薬局薬剤師の間で患者情報を共有するものです。退院時の持参薬や処方薬に関する情報確認、患者の服用状況など、病院へのフィードバックを円滑に行うことができます。

ただし、トレーシングレポートを書くためには、薬剤師なりの情報収集のみならず知識のアップデートが不可欠です。処方内容や副作用、患者の状態や要望などにアンテナを立て、「どうすればよいか」という疑問を持つステップが必要になるからです。

では、どのような知識が必要なのでしょうか。必要な知識は検査値やガイドラインなど多岐にわたりますが、自分の経験上、薬に関することから広げていくのが学びやすいと思います。

例えば「糖尿病患者さんがSU薬を飲むと、低血糖はどのくらい起こるのだろう?」という疑問があった場合、私はPECOを用いて次のように整理します。すると文献も探しやすくなり、結果、知識も身についていきます。

P(どんな患者に):2型糖尿病の患者が
E(何をすると):SU薬を飲むのと
C(何と比べて):他の血糖降下剤を飲むのと比べたとき
O(どうなるか):低血糖の頻度に違いはありますか?

服薬支援のときに、患者さんから「冷や汗、動悸、空腹時の気持ち悪さや吐き気を感じることがある」と聞き取れれば、「低血糖のサイン」です。文献を検索して、代替薬や低血糖頻度が分かれば、医師にトレーシングレポートで情報提供でき、次回の診療にプラスになるかもしれません。

もっとトレーシングレポートを書いていきませんか?そのために、どんどん知識を蓄えていきましょう!そして、薬局の薬剤師の存在感を一緒に示していきませんか。

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