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今年も「在宅医療の見学」に薬学生を受け入れました

2018年10月01日 14:47

今年も「在宅医療の見学」に薬学生を受け入れました

つぼみ薬局居宅介護支援事業所 
角山 美穂

在宅患者さんのお役に立ちたくて、在宅専門薬局を立ち上げたのが2009年11月。1人薬剤師 兼 ケアマネとして、24時間体制で頑張っています!

【PharmaTribune2012年9月号掲載】

4つの業務に同行してもらう

 つぼみ薬局を開局し2年目に入った頃から、実務実習コアカリキュラムの「在宅医療の見学」という項目の部分についてのみ、学生を受け入れています。今年度も1期に実務実習生2名を受け入れました。

 学生は半日(13時から4時間程度)、私の在宅業務に同行します。見学してもらう内容は、その日の私のスケジュール次第のため、毎回違います。

 当初は、ALSの患者さんの訪問入浴サービスの現場などに同行してもらえるように日程を組み、「在宅はこんなに大変なんだ〜」という体感をしていただこうと徹していました。しかし、介護度や重症度が高く細やかなケアが必要な患者さんの訪問は、調剤をはじめ全てが大変だということに気付き、最近では私の気持ちにゆとりのある日を選ぶようになりました。

 例えば、今回の実習では、下記の4つの業務に同行してもらいました。

  • ・居宅療養管理指導2件(粉砕調剤が不要なALSの患者さんと老老介護の90代の患者さん宅)
  • ・ケアマネ業務のモニタリング1件(パーキンソン病で要介護1、独居の方)
  • ・要介護認定調査を行った書類の役所への提出
  • ・居宅療養管理指導の報告書の医院への持参(リバスタッチ®パッチによる発赤を今回初めて確認し、ステロイド外用薬の塗布と、予防に保湿剤の使用を提案)

  

 2つ目の「ケアマネ業務のモニタリング」はケアマネの義務の1つ。要介護状態の方のお宅には最低1か月に1回以上訪問し、ケアプランの評価を行います。

 例えば、このパーキンソン病の方では、【安全に移動できる】【生活の中でリハビリを行う】【日常生活を不安なく過ごす】という短期目標が、この1か月の生活でどうだったかお話を伺い、ケアプランの継続が適切かどうかを検討しました。パーキンソン病の病状進行により在宅での独居生活に限界があるため、やむを得ず施設入所を希望されており、空き待ちの段階でした。

 ご本人は「住み慣れた家での生活があとわずか...」と少し落ち込んだ状態だったため、モニタリングの項目以外のお話にもなりました...。今は亡きご主人様のケアマネも私が担当していたこともあり、一緒になって、「あんな事もあった」、「こんな事もありましたね〜」といった感傷的なお話もしました。

 患者さんも介護が必要なほど大変な状況であるにもかかわらず、快く同行を受け入れてくれ感謝、感謝です。

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 学生さんたちを受け入れた7月は、特に忙しかったため、毎回慌ただしく出発し、これから訪問予定の患者さんの概要や介護保険制度の説明は車中でしていました。

 大学によって、「介護保険制度の中の薬剤師による在宅業務の位置付け」の学習内容が異なっているような印象を受けましたが、実際に患家を訪問し、「在宅でいかに薬剤師が望まれているかを感じてくれれば幸い」と思いながら同行してもらっていました。

 資料の作成、日程の調整など、1人で奮闘している私にはなかなか重荷な業務ですが、今回は男子学生が、受け入れ以来初めての丁寧なお礼状をくださり、何て素敵なプレゼント!!と、元気をいただきました。

 暑さと忙しさ、大変な在宅の現状、連携が取りにくいことによる焦り......など、日々の日常業務に追われている私には何よりのご褒美です。

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