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9月16日~30日に各メディアで配信された健康情報のうち、「コレは押さえておきたい!」と考えたものを、独断と偏見でリストアップします。患者さんからの突然の質問に困らないよう、情報収集の一手として役立てていただけると幸いです。

風疹の抗体検査、30~50代男性は無料に 厚労省方針

https://www.asahi.com/articles/ASL9W7R70L9WUBQU01X.html

【朝日新聞デジタル 9月28日】

30~50代の男性が風疹の罹患者の約7割を占めていることから、来年度から抗体検査を無料で受けられるよう検討されています(ワクチンには限りがあるため、接種は有料とされています)。これまでも流行のたびに予防接種が広く呼びかけられ、また、従来から抗体検査が無料で行う自治体少なくありませんでした。そのような中、未だにワクチン未接種で抗体価も分からないという人に、どこまで抗体検査や有料でのワクチン接種の呼びかけに効果があるかは疑問も残ります。

iPS血小板の再生医療、厚労省部会が了承

https://www.nikkei.com/article/DGXMZO35618670R20C18A9CR8000/

【日本経済新聞 9月21日】

2012年にノーベル生理学・医学賞を受賞した山中伸弥氏が作り出したiPS細胞、これを血小板減少症に臨床応用するための研究が始まります。基本的に70歳以上の高齢者は献血を行えないことや、血小板の使用期限は採血後たった4日間であるなど、血小板製剤の製造や保管に関する問題がありますが、iPS細胞を用いた血小板製剤の実現により、これらの解決が期待されます。ただし、まだ研究段階であり実用化には時間がかかるため、しばらくは献血への協力が必須です。


(参考)

◆日本赤十字社 献血についてのWebページ
http://www.jrc.or.jp/donation/

災害支援における娯楽、「苦しいときこそ必要」

https://news.mynavi.jp/article/20180925-697389/

【マイナビニュース 9月25日】

インターネットの意識調査では、対象者の8割以上が「娯楽は苦しいときにこそ必要」と回答しました。物理的な支援だけでなく、精神的な支援に対する需要も高いことが示唆されています。しかし、こうした支援を何も知らない状態から行うことは難しいため、研修会などでの事前学習が非常に重要です。大規模な災害が頻発している昨今、人として、薬剤師として、できる準備をしておきたいと思います。


(参考)

◆日本災害医学会 災害薬事研修コースPhDLS
https://jadm.or.jp/contents/PhDLS/

◆日本災害医療薬剤師学会 JPSDR
http://saigai-pharma.jp/

 

【コラムコンセプト】
TV・新聞・週刊誌・インターネット......毎日さまざまなメディアから大量の健康情報が配信されます。それを見た患者さんが「こんな情報を見たけれど、私の治療って大丈夫?」と聞いてきたらどうしますか?医療や薬に関する情報は、命に関わるもの。正確さ、専門性が求められます。薬剤師は薬の専門家として、患者さんの持ち込んだ情報が適切かどうかを判断し、対応しなければなりません。このコラムでは毎月、世間を賑わした健康情報をリストアップし、必要に応じて解説します。患者さんからの突然の質問に困らないよう、情報収集の一手として役立てて頂ければ幸いです。

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【児島 悠史氏 プロフィール】
京都薬科大学大学院修了後、薬局薬剤師として活動。「誤解や偏見によって生まれる悲劇を、正しい情報提供と教育によって防ぎたい」という理念のもと、日々の服薬指導のほか、Webサイト「お薬Q&A~Fizz Drug Information」を運営。医学論文などを情報源とした信頼性のある医療情報や、国民の情報リテラシー向上を目的とする記事を配信。近著は、「薬局ですぐに役立つ薬の比較と使い分け100」。

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