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「もらった薬が足りなかった」

2018年10月05日 09:52

シップヘルスケアファーマシー東日本株式会社
川村 和美

患者さんの望みに応えるか、医師の指示に従うべきか...。"倫理的判断"に迷う場面においては、直感に頼らずそのケースをさまざまな側面から幅広く検討し、より望ましい決定をするというプロセスが重要になります。

次のケースに遭遇した場合、あなたならどう考えますか?

「薬が足りなかった」
またその話.png

私は、保険薬局に勤務して2年目の薬剤師(26歳)です。

先ほど、投薬を済ませたEさん(79歳・男性)から電話がかかってきて、「薬の数が足りなかった」と言います。

Eさんの投薬を担当した私は、投薬の前に処方数を確認してお渡しした記憶と自信があります。そもそも私以外に、調剤者と鑑査者がいて処方数を確認しているわけですから、不足しているなんてことはないはずです。

そこで、Eさんに処方された数の薬をきちんとお渡ししたはずであること、複数の薬剤師が確認しているため、そのようなことはないことを説明しました。ところがEさんは、「ないものはない」の一点張りで、聞く耳を持ってくれません。

第4回イラスト2.jpg

あなたならどうしますか?

お渡しした処方薬を持ってきてもらい、数が足りていることをEさんとともに確認する。a.JPG
b.JPG調剤者、鑑査者にも加わってもらい、きちんと処方数の薬をお渡ししたことを立証する。
c.JPG不足数があるとすれば、どこかに落とした可能性も考えられるため、保険薬局からご自宅までの足取りをEさんと歩いて探す。
d.JPG年齢から考えてEさんは認知症かもしれないので、ご家族にお越しいただき、事情を説明する。
e.JPGややこしくなるのは嫌なので、Eさんが不足しているという薬の不足分を速やかにお渡しする。

あなたは、何番を選択しましたか?あるいは、別の方法を考えたでしょうか。このケースを考える上で大切な、5つの視点から解説していきます。
※(関連記事)倫理的に判断するための5つの視点とは?

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