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薬剤師必読!最新論文解説/明らかな適応のない患者のPPI、H2ブロッカーを中止せよ!

西伊豆健育会病院病院長 仲田 和正

2018年10月31日 11:00

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 N Engl J Med2018; 378: 2506-2516) に「入院患者の上部消化管出血予防」がありました。読んでいてひどくギクリとしましたのでまとめてみました。

 著者の名前である"Deborah Cook"の"Deborah"って一体どういう語源なのだろうと調べてみたところ、ヘブライ語で bee (蜂)のことでした。ユダヤ系の名前なのですね。

 本日の総説、最大のポイントは「明らかな適応のない患者のプロトンポンプ阻害薬(proton pump inhibitor; PPI)、H2ブロッカーを中止せよ!」です。

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 その理由は、「ICU患者、人工呼吸器患者、DAPTで制酸薬使用を推奨する!しかしリスクのない一般病棟患者、退院患者には投与するな!院内肺炎、C. difficile感染が増加する!」です。

 退院後も、制酸薬が続行されていることが多過ぎるというのです。

 N Engl J Med総説「入院患者の上部消化管出血予防」重要点は下記8点です。

  • ●ICU・人工呼吸器患者・DAPTでは制酸薬投与推奨!
  • ●一般患者は制酸薬で腸内細菌叢が乱れ、肺炎、C. difficile増加!
  • ●制酸薬による感染の罹患率、死亡率、コストは胃腸出血より高い
  • ●胃虚血で粘膜層破綻、H+の酸素・CO2による胃腔→粘膜層へのdiffusion(拡散)低下
  • ●ストレス潰瘍は2日以上の挿管・人工呼吸器使用、ICU入室、凝固障害で発生
  • ●一般病棟患者のストレス潰瘍発生は0.4%以下
  • ●ストレス潰瘍予防にはH2ブロッカーよりPPIが有効!
  • ●C. difficile感染でPPIは抗菌薬に次ぐリスク因子!!!

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