新規登録

薬剤耐性について患者に伝える6つのこと

2018年11月21日 14:00

薬剤耐性について患者に伝える6つのこと

© Getty Images ※画像はイメージです

 薬剤耐性(AMR)菌は種類も感染者も広がりを見せており、世界的に大きな問題となっている。世界各地の医療従事者は日々AMRと戦っているともいえる。世界保健機関(WHO)が定めた世界抗菌薬啓発週間(11月18日を含む1週間)にちなみ、英・Imperial College London(ICL)の医師や研究者らが"AMRについて患者に伝えるべき6つのこと"を発表した。日本では毎年11月がAMR対策推進月間とされている。(関連記事:「"日和見"診療法で薬剤耐性を減少」

この記事のポイント

  • 薬剤耐性(AMR)菌が世界的な問題になっている。
  • 英・Imperial College London(ICL)の医師や研究者らが"AMRについて患者に伝えるべき6つのこと"を発表。
  • 「細菌は全ての抗菌薬に対していずれ耐性となりうる」「抗菌薬は必要な時だけ使う」といったことが紹介された。

抗菌薬は必要なときのみ使用

 ICLの医師らは、AMRを克服するために、以下の6つのことを患者に知ってもらいたいという。

抗菌薬は貴重な資源
 AMRのために抗菌薬の有効性は日々低下しているが、抗菌薬がなければがん治療、帝王切開、股関節置換術などの一般的な処置が不可能となる

AMRは新薬では解決できない
 細菌は全ての抗菌薬に対していずれ耐性となりうる。また、新薬の開発からAMRに至るまでの時間はますます短くなっている。抗菌薬を使用可能な状態にしておくには、必要なときのみ使用することが重要

抗菌薬を共有したり後に取っておくことは絶対にしない
 抗菌薬は処方された後、医師の指示通りに責任を持って使用すれば有効。常に医師の助言に従うべき

海外で購入して自宅で保存したりしない
 未承認の偽造抗菌薬は世界的に大きな問題で、効果がないことも多い

手を洗う
 細菌感染に対抗するには良好な衛生状態が必要。食事の支度や食事をする前、家に帰ってすぐ、トイレに行った後などにせっけんとお湯で20秒間手を洗うことで細菌から身を守ることができる

耐性菌と戦うことは可能
 現在、AMRは気候変動などと同様に世界的な問題となっており、AMR菌により2050年までに1,000万人が死亡すると推定されている。ICLの医師らは「しかし、われわれは常にAMRの問題に取り組んでおり、細菌の耐性獲得が薬物治療を暗黒時代に戻すことはない」としている。

(Medical Tribune Webより転載)

https://medical-tribune.co.jp/news/2018/1116517108/

トップに戻る