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新薬の狩人たち―成功率0.1%の探求

The Drug Hunters: The Improbable Quest to Discover New Medcines 【Culture Review】書籍クイズ

2018年11月22日 10:40

 薬の値段が高いのは、新薬開発にとてつもない手間と時間、金がかかるためだとよく聞くが、かねがね本当かと疑っていた。本書を読むと、半生を創薬に捧げながら、1つの新薬も生み出せないドラッグハンターは少なくないこと、効果があって副作用が許容できる新薬を作り出す方法論は今もなく、“運”の関与する範囲が広すぎることが分かってくる(著者はこれを「月に着陸するロケットを開発するより、世界的ブロックバスターを作る映画製作に近い」と評する)。

 製薬会社に勤める現職のドラッグハンターが歴史の森に入り込み、人と薬の関わりがいかに偶然と皮肉に満ちたものかを活写するノンフィクション。自らの経験を踏まえつつ、アヘン、キニーネ、エーテル、アスピリン、サルバルサン、ペニシリンとストレプトマイシン、インスリン、プロプラノロール、ピル、クロルプロマジンといった、時代を画する薬の発見エピソードを綴る。知ったかぶり薬剤師必読の面白本である。

 本書から、薬の発見をめぐるトリヴィアクイズを5つ出題する。

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ドナルド・R・キルシュ オギ・オーガス著、四六判上製、320ページ、定価2,000円+税、早川書房、2018年6月刊

Q1.アルプスの氷河で発見された5300年前の男性のミイラ、アイスマンは、薬と思われるキノコを携帯していた。それは何の薬か。

(1)熱冷まし
(2)虫下し
(3)血止め

Q2.とはいえ、アイスマンのキノコよりさらに古くから使われている薬がある。アルコールを除く最古の薬とは何か。

(1)アヘンチンキ
(2)コルヒチン
(3)ジギタリス

Q3.バイエル社といえばアスピリン。19世紀に登場し、21世紀の今も使われている、この“歴史上最も売れた薬”の発明者は誰?

(1)フェリックス・ホフマン
(2)アルトゥル・アイヒェングリュン
(3)ハインリヒ・ドレーザー

Q4.医薬品開発史で最も有名な逸話は、英国のアレクサンダー・フレミングによるペニシリンの発見であろう。では、1928年に発見されたペニシリンのその後について、正しいものはどれか?

(1)劇的な効果で感染症治療を一変させた
(2)10年以上医学界から顧みられなかった
(3)カビから作られた薬と嫌われ、なかなか普及しなかった

Q5.世界で1億人以上が使用していると言われる経口避妊薬(ピル)の開発を主導したのは誰か?

(1)米国政府
(2)大手製薬企業
(3)女性解放活動家

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