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調剤薬局の新店舗立ち上げの準備にかかわって感じたこと

アツい薬局をつくったる!#15 神田佳典 絵・ぺお

2018年12月04日 08:30

 まいど! けいしゅけ(@keisyukeblog)です。

 ここ最近、ブログも他のタスクも進まなかったのですが、理由があります。

 調剤薬局の新店舗立ち上げにかかわらせてもらってました!

 こういう機会に恵まれることってなかなかないのですごく刺激的で楽しかったですわ。その半面、自分の至らなさを感じることもたっくさんあったりして...

 現場薬剤師として新店舗の立ち上げにかかわる上で、大事やな!と思ったことを備忘録として紹介しようと思います。

876320_fire.jpg調剤薬局として営業できるかシミュレーションするのって大事!

 当たり前の話ですが、調剤薬局としての当たり前の整備を怠ってたんじゃ、営業できへん。以下のチェック事項を見ながらざっくりとチェックしていきました。

法令上の遵守事項

  • ・薬局内掲示物が全て掲示できているか(薬局開設許可証など各種許可証)
  • ・薬局開設許可証の許可番号を確認(薬品の分譲時に必要)

業務上の確認事項(店舗スタッフ間での共有事項)

  • ・発注端末の設定確認と使用方法の共有
  • ・レジの使用方法の共有
  • ・店舗の施錠方法、セキュリティ設定の手順の確認

薬品とお金の準備

  • ・備蓄薬の発注
  • ・レジ金・小口現金・両替金の準備、キャッシュトレイの準備

薬局内での約束事

  • ・調剤室の薬品棚の収納規則の徹底、付箋などで分かりやすく印をつけておく
  • ・事務スタッフと薬剤師の間で交わしておくべき最低限の確認事項を決める(ジェネリックで調剤するかの確認や、一包化、軟膏混合などの指示がある処方箋についてどのタイミングで薬剤師に声をかけるかなど)

動線のチェック

  • ・監査台の高さは使いやすいか、監査台まわりに用意しておく備品(メモやスタンプなど)は揃っているか
  • ・処方箋入力を行うレセコンまわりの備品の準備(クリップ、ペン、付箋、セロテープ、新患アンケート、クリップボード、のり、書類を置くトレイなど)
  • ・調剤室のレイアウトは適切か
  • ・投薬台は使いやすいか(患者さん視点:プライバシーが保たれるか、荷物置きはあるか/薬剤師視点:電子薬歴が確認しやすい位置にあるか)
  • ・ゴミ箱の数と位置は適切か
  • ・電話機やコピー機が使いやすい配置か、あらかじめ番号登録が済んでいるか、管理薬剤師が所持する店舗携帯番号への転送ができるかの確認

シミュレーション

  • ・処方箋入力をレセコンで実際に行い、薬袋(大きさが適当かも合わせて確認)・薬情・お薬手帳シールがきちんと出力できるかをチェック
  • ・レジ袋の大きさをチェック(何種類用意するか?レジ袋の設置場所はどこが適切か?)
  • ・患者さんになってシミュレーション:店舗の入り口から処方箋受付窓口で処方箋を渡し、薬を受け取るまで待つ待合室の椅子に座るまでの動作を実際に行い、動線に問題がないかをチェック
  • ・患者さんのキモチをシミュレーション:薬を待つ間に退屈しないか?待合室で椅子に座りながら「こんなんあったらええのに」を探す。見つけたら、できる範囲で用意しておく
  • ・スタッフになってシミュレーション:患者さんが店舗に入ってきてから処方箋を受け取り、新患アンケートをお渡しして記入してもらう、ジェネリック医薬品利用に関する希望を伺う、お薬手帳の説明や電子お薬手帳をお持ちの際の対応ーこれらの流れが問題なくできるかをチェック
  • ・スタッフが困る場面をシミュレーション:薬が不足した際の対応をチェック

外部環境の把握/対外的チェック事項

  • ・薬局周辺の銀行や郵便ポストの位置を確認
  • ・薬局周辺の駐車場の位置と最寄り駅までの距離を把握し、患者さんに尋ねられた際に答えられるようにしておく
  • ・近隣薬局や病院への挨拶
  • ・近隣薬局に薬を借用できるか?分譲の際の金額算出方法の確認〔薬価×購入量に消費税を上乗せするか否か、算出時の小数第一位の取り扱い(四捨五入か切り上げか切り捨てか)〕

takochukenaku_150.png(細かいでちゅ...)

keisyuke_magao_150.png

細かいかもしれへんけども、実際に営業するにあたって必要なことばっかりやったりするで。実際にオープンしてから慌てないように、1つ1つ確認しておくとええわ

takochukeodoroki_150.png

よ、読まれたっ...

 この他にもまだまだたくさんチェックすべき点はあると思いますが、ひとまず僕が確認したことを思い出しながら、全部書き出してみました(思い出したら書き加えます)。営業するまでのハード面の整備で、チェックが甘くなったところがあり、反省したことも含めて、今後に生かすための備忘録として書きました。

876320_fire.jpgのサムネイル画像のサムネイル画像店舗のコンセプトと患者ニーズを意識すべし

 次に、ソフト面の整備で感じたこと。それは...

 立ち上げる店舗を患者さんや地域住民の方にとって、どんな場所にしたいか?を徹底的に考えて準備するのが大事!

 僕が重視した方がええなぁ...そう感じたんは、薬局を利用してもらう方にとってどんな場所にしたら喜んでもらえるか?でした。

「自分がやりたいことを表現する」をコンセプトにするのもよいかもしれません。けれども、自己実現は手段ですよね。目的は、利用してくださる方が求めるニーズを満たすことのはず...

 そう考えて、家族や友人など、薬剤師でない方の意見を聞くことから始めました。

 最も印象に残った意見を紹介します。

「店舗の中が地味...彩りがない!」

 確かに、調剤薬局って改めて見るとシンプルな造りであることが多いかも。彩りを薬局に...なかなか難しいテーマに直面しました。

 でも、考えると楽しくなってきたんですわ。僕は本を読むのが好きやから、待合室のある壁面を、全部本棚で埋めてみたいなぁ〜とか考えました。とはいえ、ちょっと間に合いそうになかったので、イラストや置物など、いろいろなモノで視覚的な楽しさを取り入れることにしたで☆

 それだけでなく、「彩り」についてさらに考えるヒントが舞い込みました。薬局をオープンする前に、近隣の病院スタッフさんとも打ち合わせをしたのですが、介護用品や入院時に必要なパジャマを店舗で用意することにしたのです。

 けど、ただ棚をつくって置くのんじゃ「彩り」がない。そやから、スタッフみんなで商品ポップを手書きしました。なかなかエエ感じになってきましたが、入院生活を「彩る」ものがない気がしてきたんですわ。

 そこで、お風呂を楽しんで!と、バブ®やビオレu®、風呂上がりに塗ってもらえるニベアクリーム®を、テーブルの上に置いたひな壇に飾っていきました。風呂が終われば寝る...歯磨き粉や歯ブラシが必要や!ということで、これらも陳列。

 あとは、靴下やパジャマの上から羽織るもの、ストールや毛布、タオル類も置くことに(この辺りから単純に楽しくなってました)。

 こうして、オープン時に店舗を彩るものを第一形態として用意できたのでした(あくまで、主観的にできたつもりになったということですが)。

876320_fire.jpgのサムネイル画像「行ってみたい、行ってみてよかった」と思ってもらえる場所をつくりたい

 新店舗を立ち上げるには、ハード面に関してはシミュレーションが重要です。そして、実際にオープンしてからは患者さんの満足度を高める仕組みを打ち出すことが大事やと思いました。

 薬剤師としての目線、患者さんとしての目線、単純に、調剤薬局を「お店」として見たときにどう感じるか?という目線...

 これらを検討してみて、少しでも「行ってみたい、行ってみてよかった」と思える場所になるようにつくっていくことが、とってもアツいなと思いました☆

【コラムコンセプト】

けいしゅけが仲間たちとつくる理想の薬局!そこに待ち受けるさまざまな困難とは?困難に真っ向から対峙しさらなるアツさをたぎらせるけいしゅけが繰り出す必殺技の数々、震えて待て!

【神田佳典氏プロフィール】

keisyuke_prof_white.jpg総合病院前の調剤薬局で薬局長として働く薬剤師。2度の心臓手術を乗り越えて与えてもらった人生。誰かのためにその時間をアツく生きると決めました。薬剤師として誰かの役に立つにはどうしたらいいのだろう?そこで出会ったのがEBMであり、所属しているAHEADMAPでした。Passion×EBM×仲間が生み出すエネルギーを武器に、アツい調剤薬局をつくると日々奮闘中です!

ブログ:けいしゅけのブログ薬局

Twitter:@keisyukeblog

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