新規登録

厚生局の個別指導で準備したこと、聞かれたこと

2018年12月25日 11:04

厚生局の個別指導で準備したこと、聞かれたこと

つぼみ薬局居宅介護支援事業所(広島市安佐南区) 
角山 美穂

 在宅患者さんのお役に立ちたくて、在宅専門薬局を立ち上げたのが2009年11月。1人薬剤師 兼 ケアマネとして、24時間体制で頑張っています!

【PharmaTribune2013年10月号掲載】

厚生局から突然の特別郵便

 お盆中の8月14日、「特別郵便です」と郵便屋さんが来局。中国四国厚生局からの書留でした。特別???

●個別指導の実施について
日時:平成25年9月4日(水)13時から15時
場所:広島合同庁舎4号館2階会議室
出席者:開設者、管理薬剤師 (開設者,管理薬剤師は必ず出席して下さい)
当日準備していただく書類等、別紙のとおり

00_PT58_p40_41-2.jpg

 ナニナニ!どういうこと!?しかも準備する資料は膨大...〈上表参照〉。

 「保険薬局において当日準備していただく書類等」の(1)の「調剤録等」に関しては、別途連絡する患者とあるので、今は何もできません。まずは、8月26日が提出期限の(12)「保険薬局の現状」を作成し郵送しました。

 (2)以下はお盆明けの19日から準備しはじめました。ところが、(3)③の「総勘定元帳」って何?税理士さんに聞くと決算資料の中に入っていると...。確かに。それから、登記簿謄本を法務局へ取りに出かけたり...。結構面倒でしたが、時間を見つけてはできることを準備しつつ、「調剤録等の別途連絡っていつだろう」「何人くらい用意するよう言われるんだろう」と憂鬱な気分で毎日を過ごしていました。

提出書類は段ボール3箱分

 指導の6日前の朝、電話がありました。「これから患者さんのリストを送ります」とFAX番号を確認され、間なしに15名の患者さんのお名前が届きました。文書の終わりには「今回連絡しました患者名は、指導当日の対象患者の半数であり、残りの患者名については指導日前日にご連絡します」とあります。「何でこんなことをするの」と思いながら、とりあえず15名分を抜き出し、打ち出しておきました。

 そして確かに前日の朝10時過ぎに、残りの15名のリストが同じようにFAXで送られて来ました。通常の業務を行いながら、処方箋を1年分抜き取り、薬情を印刷...。事務の方と20時頃までかかって準備し、できあがった資料は段ボール3箱!!! これを、経管栄養剤の搬入用に購入している台車に乗せて準備完了です。その光景に、「あっ、半沢直樹の国税庁の抜き打ち検査と同じだわ」(笑)ちょっと複雑な気持ちに...。平素一生懸命頑張っているのに、何だか犯罪者にでもなった気分です。目の前に積まれた段ボールが、時々テレビのニュースで見る "家宅捜査での押収書類" に見えてきて萎えました。

個別指導は今後の励みに

 当日は合同庁舎にて、厚生局の方が2名、県の方が1名、監査役に薬剤師会の役員の方が1名の計4名と私の5名で始まりました。

「ではこれから...健康保険法第73条、国民健康保険法第41条および...」と司会者が指導の根拠規定を述べ、それぞれの方の紹介をされました。私へも自己紹介をするよう言われたため、「開設者で管理薬剤師の角山と申します」。何とも言えない緊張感は、「BIファーマシストアワード」の際とは違っていました(笑)。

 開会宣言のあと、厚生局指導監査課の方から保険薬局の現状についての確認事項が2〜3個あり、その後の1時間程はほとんど持参した調剤録をレセプトと突合されたり、薬歴のチェックでした。午前中忙しく、昼食を食べずに出向いたためお腹の虫が鳴かないか心配で、「お弁当持ってきたらよかった」なんて不謹慎なことを考えながら、静まり返った会議室でただ見守っていました。1時間経過したところで2〜3個質問を受けました。

厚生局 薬歴を同じように書いているのに管理料を取る人と取らない人がいるのは何故か?
私 当薬局では、この算定要件を「お薬手帳」としていました。いくつか要件のあるうちの「手帳は要らない」と言われる患者さんへは算定しないでいました。
厚生局 同じように聞き取り管理しているのだから、算定してください。手帳に関しては、災害時等での必要性を折に説明し、同じ金額なので持つことを勧めていくのでよいでしょう。

厚生局 レセプトと調剤録が違っているところが1つあるが?
私 在宅の患者さんにも拘らず、調剤録を入力した際に薬歴管理料を算定しており、請求前に気付いて外して請求しましたが調剤録のほうの訂正を忘れていました。
厚生局 まぁ逆ではないのでよいでしょう。

 1時間後、「それでは休憩に入ります」と別室に案内されて5分くらい待ち、その後「1人なのによく頑張っておられます」「面分業が進んでいますね」「在宅が多いですね」…とお言葉をいただき、予定終了時刻より30分早く終了しました。

 個別指導の通知を受け取り、「この指導でこれまでやってきたことを否定されたらどうしよう...」と不安になりましたが、「この機会が今後の励みになる」と自分に言い聞かせて準備して当日を迎えました。実際に、よい経験ができたと思っています。しかし、個別指導の当日、今月から依頼を受けたグループホームへの薬の手配のFAXが朝からドンドンやってきたのには痺れました。


関連記事 
【特集】学校では教えてくれなかった医療制度
地方厚生局の指導と監査ー厚生局と薬剤師の関係
個別指導のレセプトはどうやって選ぶの?
指導者に不信感があるのですが

トップに戻る