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2018年を振り返り、この1年間に各メディアで配信された健康情報のうち、印象に残ったものを紹介します。

日本で風疹が大流行、渡航制限もかけられる事態に

https://ptweb.jp/article/2018/181101003323/

【PharmaTribuneWeb 10月後半の健康情報】

2018年は「風疹」が大流行しました。12月12日時点での累積報告数は2,586人(昨年の30倍)に上っています。前回、2012~2013年にかけて大流行した際は、2012年に2,157人、2013年に14,344人の報告があり、先天性風疹症候群も45例確認されました。今回の流行も2019年にかけて増え続けていく恐れがあり、ワクチン接種が急務となっています。


(参考)

◆国立感染症研究所 「風疹急増に関する緊急情報」
https://www.niid.go.jp/niid/ja/rubella-m-111/rubella-top/2145-rubella-related/8278-rubella1808.html

◆国立感染症研究所 「風疹 発生動向調査」
http://www.niid.go.jp/niid/ja/rubella-m-111/rubella-top/700-idsc/2131-rubella-doko.html

ノーベル医学・生理学賞を受賞した「免疫チェックポイント阻害薬」

https://ptweb.jp/article/2018/181018003299/

【PharmaTribuneWeb 10月前半の健康情報】

京都大学の本庶佑氏のノーベル医学・生理学賞受賞により、免疫チェックポイント阻害薬への注目が一気に高まりました。テレビ等では「夢の治療薬」、「全てのがんに劇的な効果がある薬」、「副作用のない治療」として取り上げられました。そうした過大な表現による報道が免疫チェックポイント阻害薬に対する視聴者の過剰な期待を煽り、そこにつけ込んだ高額な自由診療を勧めるネット広告も問題視されました。


(参考)

◆国立がん研究センター がん情報サービス「免疫療法 まず知っておきたいこと」
https://ganjoho.jp/public/dia_tre/treatment/immunotherapy/immu01.html

◆ノーベル賞受賞で話題のキーワード「免疫療法」がネット検索にもたらす変化
https://www.buzzfeed.com/jp/seiichirokuchiki/internet-and-immunotherapy-01

連日の猛暑で、適切な熱中症予防への関心が高まる

https://ptweb.jp/article/2018/180802003146/

【PharmaTribuneWeb 7月後半の健康情報】

2018年の夏は連日猛暑が続きました。6~8月の平均気温は東日本で平均比+1.0℃、西日本で+1.1℃で、東日本は1946年の統計開始以来、最も高くなりました。熱中症で救急搬送される人が相次ぎ、4月30日~9月30日までの間に搬送された人数は過去最多の9万5,073人と報告されています。特に、「水分補給をしていれば熱中症にはならない」と考えて炎天下でも部活動を行う学校も多かったことから、日本救急医学会は「今年の熱波は未体験ゾーン」だと緊急提言を行い、暑さ指数(WBGT)が31℃以上の時は運動を控えるよう言及する事態となりました。来年の夏、こうした教訓を「忘れていた」とならないよう注意が必要です。


(参考)

◆日本救急医学会「熱中症予防に関する緊急提言」
http://www.jaam.jp/html/info/2018/pdf/info-20180720.pdf

2019も健康情報を紹介します

2018年も、医療に関するさまざまな誤解や偏見がメディアやネット上を飛び交いました。副作用の不安を煽る週刊誌の記事、危険な薬の使い方や間違った治療法を勧める健康番組、Webサイトが幾度となく話題になり、そのたびに医療従事者が訂正や説得に奔走する事態が続きました。

「医療」と「健康」は多くの人にとって関心の強いテーマであるからこそ、情報の扱い方については細心の注意が必要です。2019年も引き続き、どんな健康情報が世間を賑わせているかを紹介し、町の薬剤師が「セーフティネット」として活躍できる手助けをしていけたらと思います。

 

【コラムコンセプト】
TV・新聞・週刊誌・インターネット......毎日さまざまなメディアから大量の健康情報が配信されます。それを見た患者さんが「こんな情報を見たけれど、私の治療って大丈夫?」と聞いてきたらどうしますか?医療や薬に関する情報は、命に関わるもの。正確さ、専門性が求められます。薬剤師は薬の専門家として、患者さんの持ち込んだ情報が適切かどうかを判断し、対応しなければなりません。このコラムでは毎月、世間を賑わした健康情報をリストアップし、必要に応じて解説します。患者さんからの突然の質問に困らないよう、情報収集の一手として役立てて頂ければ幸いです。

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【児島 悠史氏 プロフィール】
京都薬科大学大学院修了後、薬局薬剤師として活動。「誤解や偏見によって生まれる悲劇を、正しい情報提供と教育によって防ぎたい」という理念のもと、日々の服薬指導のほか、Webサイト「お薬Q&A~Fizz Drug Information」を運営。医学論文などを情報源とした信頼性のある医療情報や、国民の情報リテラシー向上を目的とする記事を配信。近著は、「薬局ですぐに役立つ薬の比較と使い分け100」。

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