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薬剤師が押さえておきたい健康トピックス(2019年2月前半)

Fizz-DI 児島悠史

2019年02月19日 08:00

2019年2月1日~15日に各メディアで配信された健康情報のうち、「コレは押さえておきたい!」と考えたものを、独断と偏見でリストアップします。患者さんからの突然の質問に困らないよう、情報収集の一手として役立てていただけると幸いです。

「はしか流行はFacebook上の反ワクチン情報のせい」という批判にFacebookが対処へ

https://www.itmedia.co.jp/news/articles/1902/15/news094.html

【ITmedia NEWS 2月15日】

「FacebookとInstagramに蔓延する不正確な医療情報が公衆衛生にとって危険である」との指摘を受け、Facebookはより正確で根拠のある情報を優先させるよう対処することを発表しました。不正確な医療情報に惑わされ、ワクチン接種を躊躇してしまうこと(Vaccine Hesitancy)は、WHOが2019年の「10大リスク」の1つとして挙げています。日本でも、特にSNS上ではワクチンに関する不正確な情報が多いため、こうした情報により不安を抱いた人から相談を受けた際には、薬剤師として正確な情報提供を行うことが大切です。

(参考)

◆「今さら聞けないインフルエンザの予防接種の話~ワクチンの効果と、よくある誤解」
https://www.fizz-di.jp/archives/1073916148.html
→ワクチン接種で得られる効果と、インターネット上で出回っている不正確な情報の問題点をまとめてあります。

◆WHO「10 threats to global health in 2019」
https://www.who.int/emergencies/ten-threats-to-global-health-in-2019

水連に池江選手励ましの声続々 電話やメール相次ぐ

https://this.kiji.is/468042061028263009?c=39546741839462401

【共同通信 2月12日】

オリンピック選手が白血病を公表し、大きな話題になりました。病気を患った人に対して励ましの声をかけたり応援することは、とても大切です。しかし、たとえ善意によるものだとしても、独自の治療法を勧めるような行為は、患者やその家族にとって「断りづらい」という負担になるだけでなく、必要な治療から遠ざけてしまう原因にもなりかねません。非常に危険な行為だと、改めて知っておく必要があります。

VR技術、終末期患者に活用-希望地を疑似訪問し症状緩和(大阪大学/市立芦屋病院)

https://www.yakuji.co.jp/entry69853.html

【薬事日報 2月4日】

「仮想現実(virtual reality:VR)」の技術を応用し、入院患者の「自宅に帰りたい」、「あの場所に行きたい」といった希望を擬似的に叶えることが、症状緩和やQOL改善につながることが示唆されました。VR技術はゲームなどの娯楽だけでなく、医療においても大きな可能性を秘めており、これから注目していきたい分野です。

  

【コラムコンセプト】
TV・新聞・週刊誌・インターネット......毎日さまざまなメディアから大量の健康情報が配信されます。それを見た患者さんが「こんな情報を見たけれど、私の治療って大丈夫?」と聞いてきたらどうしますか?医療や薬に関する情報は、命に関わるもの。正確さ、専門性が求められます。薬剤師は薬の専門家として、患者さんの持ち込んだ情報が適切かどうかを判断し、対応しなければなりません。このコラムでは毎月、世間を賑わした健康情報をリストアップし、必要に応じて解説します。患者さんからの突然の質問に困らないよう、情報収集の一手として役立てて頂ければ幸いです。

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【児島 悠史氏 プロフィール】
京都薬科大学大学院修了後、薬局薬剤師として活動。「誤解や偏見によって生まれる悲劇を、正しい情報提供と教育によって防ぎたい」という理念のもと、日々の服薬指導のほか、Webサイト「お薬Q&A~Fizz Drug Information」を運営。医学論文などを情報源とした信頼性のある医療情報や、国民の情報リテラシー向上を目的とする記事を配信。近著は、「薬局ですぐに役立つ薬の比較と使い分け100」。

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