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薬剤師が抱く在宅業務への疑問・質問 人生初の講演会後に寄せられた声

2019年02月25日 12:00

薬剤師が抱く在宅業務への疑問・質問 人生初の講演会後に寄せられた声

つぼみ薬局居宅介護支援事業所(広島市安佐南区) 
角山 美穂

在宅患者さんのお役に立ちたくて、在宅専門薬局を立ち上げたのが2009年11月。1人薬剤師 兼 ケアマネとして、24時間体制で頑張っています!

【PharmaTribune2014年4月号掲載】

薬剤師は在宅業務にさまざまな疑問をもっているらしい

 いきなりですが、在宅業務に疑問をお持ちですか?先日、講演を行う機会があったのですが、その後にさまざまな質問をいただきました。

○医薬品卸の学術の方から、医療用麻薬の使用法の質問のお電話をいただくが不安。相談してもよいか?

----私でよければ。

◦看家を訪問してつぼみと同じようなことをしているが居宅療養管理指導を算定していない...。
----是非算定してください。そうすることによって患者様の薬に関しての全責任を持ちましょう!

◦患者様によっては訪問時「声が大きい!」など、言われる方があるが...。
----色々おられますよね、患者様ごとに対応は違ってくると思います。

◦患者様が亡くなった際には葬儀には参列しているか?
----はい。以前はグリーフケアは一連の式が終わり落ち着いたと思われる1週間後位にお線香を持参してご自宅を訪問していましたが、両親を看取ってからは、わざわざお別れに都合をつけてお越しいただき一緒に送っていただくと、とてもありがたく心強いことを知ったので、事前にご連絡いただいた場合には通夜に参列するようになりました。

◦退院時カンファに呼ばれたことはあるか?なぜ呼ばれないと思うか?
----ケアマネとしては呼ばれますが、薬剤師として呼ばれたことはありません。病院薬剤師の先生をはじめ在宅に関わる他職種の皆さんに「費用対効果での薬局薬剤師介入の必要性を感じていただけていないから」という印象です。

◦今回の調剤報酬の改定で1人の薬剤師につき5回/日しか居宅療養管理指導を算定できなくなるがどう想うか?
----私のやり方だと午前2件、午後3件がMAXだと思うので妥当だな〜と思います。

◦(薬局実習中の薬学部5年生からの質問)先日、在宅訪問に同行した。見学していて疑問に思ったのだが、せっかく一包化してカレンダーにセットしても、他の医院からのPTPヒートの薬もセットする必要があることを疑問に思う。医師同士が話し合って全て一包化できるようにしてもらえないのか?
----処方元の病院は違っても、薬局を1か所にしてもらえば一包化となります。私も何名かそのように管理させていただいています。

人生初、講演会を経験して

 広島市薬剤師会在宅推進委員会勉強会での特別講演『在宅専門薬局をはじめて〜開局5年目に想うこと〜』という演題で行ってきました。この私が講演ですか??? 何とも複雑な心境でしたが、この連載を読んでいただいている役員の先生からの熱望とのこと。内容は何でもよいと言われても...。

 これまで、地区のケアフォーラムで在宅緩和の事例発表、地区薬剤師会での同事例の発表、BIファーマシストアワード2013でのプレゼンと3回発表の場がありましたが、どれもせいぜい15分の持ち時間。ところが今回、人生初講演会は1時間で! とのご依頼だったのです。

 打ち合わせのために来局いただいた役員の先生に、以前のプレゼン資料を見ていただき、それを膨らませての内容でOKとのお話だったため、①開局までの想い②つぼみの概要③事例を3つ④私の思う在宅で必要とされる薬剤師像⑤これまでに寄せられた質問⑥今後の方向性⑦終わりにの順でお話させていただきました。配布資料として、自宅で一昨年に亡くなったALSの患者様との関わりを薬歴を参照しながら時系列にまとめたものを用意しました。
 ご紹介いただいて演台へ行くまでに慣れないパンプスで転んだらどうしよう...、緊張のあまり眩暈がしてきて倒れたら迷惑をかけてしまう...等の不安で頭が真っ白になり、原稿をほぼ棒読みとなってしまいました(~_~;)自分の中に居る魔物が暴れたためでしょうか(笑)

 また、開局の際にすがった薬剤師の先生(関連記事)が私に内緒で聴講してくださっており、終わってビックリ!!! と思う一幕も(^^ゞ
 何よりこの連載の効果は絶大で、サイン会になるのではないかと想う勢いでした(笑)皆さん名刺をくださったにも拘らず、自分の名刺がない! 昨年のプレゼンの際の反省が生きておらず、今回も「忘れた」というより名刺とは思いもしませんでした(~_~;) 。ちょうどこの頃、PharmaTribuneの連載でつぼみ薬局のことをこんなに晒して、何かお役に立てているのかな...と不安に想っていたのですが、「連載を毎回楽しみにしています」と声をかけてくださった先生方とお逢いでき、吹っ切れました。

 握手会の中で、いくつかご質問や相談をいただきました。それが、冒頭のQ&Aです。

 他にも、2〜3人の先生からは、薬局を訪問して仕事ぶりを見学したい!といった依頼も...。

 講演会の冒頭に「こんな小さな街角薬局の、おせっかいなおばちゃんの話が、在宅をはじめようとお考えの先生の何かのお役に立てれば...」と言った通り、私も1人の薬局薬剤師に過ぎず、我流で在宅業務を模索していいます。これからは、患者さんだけでなく、薬剤師の相談にものる??? と、何とも不思議な感覚での帰路でしたが、よい経験をさせていただいたと感謝しています。

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起業を諦めようかと、岐路に立った際に、会社の作り方から薬局の申請、居宅介護支援事業所の立ち上げ方、薬局の内装・医薬品の仕入れ...など、全てを導いてくださった薬剤師の先生が、内緒で私の講演を聞きにきてくださっていました。その感想をメールでいただきました。

 

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