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薬剤師が押さえておきたい健康トピックス(2019年3月後半)

Fizz-DI 児島悠史

2019年04月02日 16:00

2019年3月16日~31日に各メディアで配信された健康情報のうち、「コレは押さえておきたい!」と考えたものを、独断と偏見でリストアップします。患者さんからの突然の質問に困らないよう、情報収集の一手として役立てていただけると幸いです。

子宮頚がんワクチンは危険なのでしょうか

https://medical.jiji.com/topics/1046

【時事メディカル 3月29日】

子宮頚がんワクチンを取り巻くいまの日本の状況について、医学生がまとめた記事が話題になりました。ワクチンが定期接種になった2013年以降 、メディアやSNSではワクチンに対する不安を煽るような情報発信が相次ぎ、今でも強硬な意見は少なくありませんが、これまでに行われてきた調査では安全性への問題は確認されていません。むしろ、ワクチン接種率が著しく低いままでは、この先も子宮頚がんの発症者や死者を減らすことができません。薬剤師もこの議論には積極的に参加していく必要があると思います。

災害トリアージ、ミスの責任問えるか 法制化を議論へ

https://www.asahi.com/articles/ASM3F4S3NM3FUWPJ004.html

【朝日新聞デジタル 3月18日】

大規模災害が起きた際は、病院は病人・怪我人で溢れかえります。このとき、限られた医療資源を有効活用するため、救助に優先順位をつけるのが「トリアージ」ですが、人・物・時間に厳しい制限がある非常事態下での判断には非常に難しいものがあります。この問題に関し、北米で制定されている「Good Samaritan Law」は参考になります。


(参考)

◆日本医師会 「行き倒れ患者や乗り物内の救急患者の診療」(例:Good Samaritan Law)
http://www.med.or.jp/doctor/member/kiso/d10.html

偏った情報あふれ・・・発信始めた #インスタ医療団

https://www.asahi.com/articles/SDI201903281552.html

【朝日新聞デジタル 3月29日】

「Instagramユーザーにも根拠ある医療情報を届けたい」という思いのもとに始まった「インスタ医療団」の活動が紹介されています。インターネットには薬や病気に関して不安を煽るような情報も多いですが、医療従事者が発信する「根拠ある医療情報」を増やせば、全体的な情報環境は良くしていくことができます。情報発信に挑戦する薬剤師が増えたらよいと思います。


(参考)

◆「善玉」の情報を放流して、検索結果を【全体的に善玉優勢】の状況にしよう
https://twitter.com/Fizz_DI/status/1111413022365347840

【コラムコンセプト】
TV・新聞・週刊誌・インターネット......毎日さまざまなメディアから大量の健康情報が配信されます。それを見た患者さんが「こんな情報を見たけれど、私の治療って大丈夫?」と聞いてきたらどうしますか?医療や薬に関する情報は、命に関わるもの。正確さ、専門性が求められます。薬剤師は薬の専門家として、患者さんの持ち込んだ情報が適切かどうかを判断し、対応しなければなりません。このコラムでは毎月、世間を賑わした健康情報をリストアップし、必要に応じて解説します。患者さんからの突然の質問に困らないよう、情報収集の一手として役立てて頂ければ幸いです。

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【児島 悠史氏 プロフィール】
京都薬科大学大学院修了後、薬局薬剤師として活動。「誤解や偏見によって生まれる悲劇を、正しい情報提供と教育によって防ぎたい」という理念のもと、日々の服薬指導のほか、Webサイト「お薬Q&A~Fizz Drug Information」を運営。医学論文などを情報源とした信頼性のある医療情報や、国民の情報リテラシー向上を目的とする記事を配信。近著は、「薬局ですぐに役立つ薬の比較と使い分け100」。

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