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エリア長としての苦悩...そしてその魅力とは

アツい薬局をつくったる!#19 神田佳典 絵・ぺお

2019年04月11日 11:00

 まいど!けいしゅけ(@keisyukeblog)です。

 前回に引き続いてエリア長という役職について。周囲からは「たいへんでしょ?」って言われるんやけど、あんまり意識してなかったりするわ。けど、苦労なんか全くしてへんで〜♪って言えるような有能な人間ではないので...

 今回は、自分なりに感じた壁についても振り返ってみますわ〜

876320_fire.jpgのサムネイル画像のサムネイル画像エリア長とは現場と経営の中間に挟まれた役職

 エリア長という役職は、言うたら中間管理職や。

管理職のうち、上位の全般管理者である取締役・部長の下にあって直接現場を監督する者のこと。一般的には課長、課長補佐、または係長などの職位をいう。出典:精選版 日本国語大辞典

 なるほど、現場責任者である薬局長の上席であり、経営サイドの部下という、ガッツリ中間に挟まれた役職ですわな。

 僕自身、エリア長という中間管理職に求められる仕事は次のことやろなぁって思てます。

  •  ・現場から業務遂行のために必要な求めの声や、各店舗の現状報告を経営陣に伝えること
  •  ・経営陣の決定事項を現場が理解して遂行できるようにすること
  •  ・双方向の矢印どちらかが大きくなり過ぎないよう調整すること

もちろん、他にも

  •  ・各店舗で起こる問題の報告窓口になり、自分の手に負えない事柄ならば対応できる部署へ橋渡しする
  •  ・各店舗責任者からの相談に応じる
  •  ・病欠者が出るなど、店舗運営に問題が生じた場合にヘルプ人員を手配する
  •  ・採用人員の募集条件を決め、採用面接があれば同席する

 これらをこなすため、前回紹介したように、とにかく人を大事にすることっていう基盤が外せないと考えているんですわ。人と人とが一緒に目的を達成するために作業するのが仕事やねんから、一緒に働く者同士が互いに信頼できてないようなら、成功は難しいやろって思うねん。

 エリア長として店舗運営スタッフに信頼されてなかったら、経営決定事項をどうやって遂行してもらうねんって話ですやん?

takochukeodoroki_150.pngし...しんどっ!先生こんなことやってたんでちゅか(驚愕)

keisyuke_laugh_150.pngでへ。正直、ムッチャしんどいけど仲間に恵まれているからやってこられたわ☆タコちゅけもいてくれるし

876320_fire.jpgのサムネイル画像のサムネイル画像やってまうんですわ、経営陣とケンカとかね

 そうそう、今回は僕が苦戦した話を書きたいんやった。見出しの通りですわ(笑)

 僕は、会社とケンカしてまうんです。それでもクビにならないこの会社だからこそできるんだろうけど。なので会社にはムチャクチャ感謝しています。

 どういうことかっちゅうと。

 経営陣が決定したことを現場に理解を求めて遂行してもらうのが中間管理職の役割。それを忘れているわけではないんやけど、現場上がりの僕は、どうしても現場に感情移入してまう面があるねん。

 もしも、薬剤師としての業務遂行に関する指令ならば、いくらでも現場に説明するし、がんばれるわいな。けれども、薬剤師業務とは関係ない労務管理に関わる部分で、あまりにも説明が不足している場合には、会議の場で言うてまうんよね...

「経営決定とはいえ、どういうことか全く分かりません。もっと説明してください」みたいなことを。

 黙って言うこと聞いてりゃエエやんって意見もあるかもしれへん。でもね、それじゃ僕はエリア長としての役割を果たせないと思てる。訳も分からない労務管理に関する変更を現場スタッフに押し付けるような真似をすれば、彼らの信頼を裏切ることになる。そして現場スタッフが経営判断に従わなければ、経営陣の考えは実現できへん。つまり経営陣も裏切ることになる。

 これを避けるには、中間管理職が経営判断をきちんと理解する必要があるからこそ、僕は会議では嫌がられようとも、できるかぎり率直に、質問があれば発言するようにしてる。するとやね...

876320_fire.jpgのサムネイル画像のサムネイル画像「いつも反論してくるなぁお前は、なんやねん?」

 みたいなことを言われちゃうことがありますわ...

 これ、完全に誤解なんですよね。反論なんかしてないわけです。むしろその逆。

「それはどういうことなのかワカラナイので教えてください」と質問をぶつけているだけ。もちろん、明らかにおかしな回答やったら反論しちゃうけどね。

 最終的に果たしたい目的は、経営陣の指示を現場が実行できるようにすることやねんもの。

 それやったら、少なくとも「やってみましょか!」って現場スタッフが思える程度の理解を与える情報を、エリア長が経営陣に求めるのは、間違ってるんやろか?

 質問して「反論するな」と言われたときには、僕の言い方が間違っているんやろか?とか、いろいろ考え、妻に相談しながら悶々とします...

失敗したとき、「もう失敗をしないように」と対策を立てること以外に、もう一つ重要な対策がある。それは、「また失敗したとき」のための対処である。ー森博嗣『「思考」を育てる100の講義』p.63

876320_fire.jpgのサムネイル画像のサムネイル画像エリア長って、責任は重いが味わえる喜びは爆発的に大きい

 まぁ、そんなこともあったりして、エリア長とは僕にとってはしんどい仕事です。基本的に全て対人業務やから当たり前か。仕事を辞める理由のトップって人間関係やもんね。

 けれどもね、エリア長やってることに魅力を感じることもあるんですわ。

 例えば、たくさんの価値観を最前線で触れられることかなぁ。各店舗の店長やスタッフが持っているこだわりやクセみたいなものに触れられる点が魅力やと思うわ。

 経営陣を含めていろんなスタッフと接している中で、僕ならそう感じないし、そう考えないことってたくさんあるねん。それはつまり、新しい言葉や新しい価値観に出会える瞬間でもあったりする。意味が分からなくてストレスに感じる瞬間は確かにあるねんけども、その「?」が「!」に変わるとき、今まで見たこともない舞台裏を覗き見ることができたような感覚、これに興奮を覚えるねんな。

 なるほど!ってことは、僕が○と話していたことと、みなさんが△や!とおっしゃったこと、実はそれは見方の違いで、対象物とその先にある目標や目的は同じやったんかぁ!となると、あの話やこの話も...

 こんなふうに、価値観の融合、化学変化に立ち会える瞬間があるんです。理科の実験が大好きやった僕は、少年時代に感じたものと同様の興奮を覚えるわけです!

 新たに店長になったり、店舗に新しく入った仲間の成長を、間近に見ることができるのもやりがいを感じる部分やわ。

 個人の成長だけちゃうねん。店舗全体の空気が変わっていくねん。もちろん、薬を受け取る患者さんの待ち時間中の表情まで変わったりするんよ。なぜなら、店舗と患者さんが信頼関係を構築していくからや。患者さんはよそ行きの顔から、馴染み客、そしてもはや、近所のおっちゃん・おばちゃんへと顔つきを変えていく。

 スタッフもそう。最初は僕のことを、たまぁにくる上司の「神田さん」って固い表情で見ている。けれど時間が経ち、僕とも人間関係ができあがって仕事場が活気づくと、いつのまにやら「けいしゅけさん」くらいには打ち解ける。表情が他人から知り合い、いつしか何年も連れ添ってる友達のように変わる。

 こうした変化をすぐそばで見ることができ、かつ、多店舗でそれを味わえるんやもの。やりがい、ありまっせ☆

 人間関係ってしんどいことも多いと思う。けれども、楽しさや喜びを与えてくれる最たるものも、人間関係やねんよね。

 苦戦することもやりがいも、もっともっとあるけれども、キリがないのでこの辺で☆

【コラムコンセプト】

けいしゅけが仲間たちとつくる理想の薬局!そこに待ち受けるさまざまな困難とは?困難に真っ向から対峙しさらなるアツさをたぎらせるけいしゅけが繰り出す必殺技の数々、震えて待て!

【神田佳典氏プロフィール】

keisyuke_prof_white.jpg総合病院前の調剤薬局で薬局長として働く薬剤師。2度の心臓手術を乗り越えて与えてもらった人生。誰かのためにその時間をアツく生きると決めました。薬剤師として誰かの役に立つにはどうしたらいいのだろう?そこで出会ったのがEBMであり、所属しているAHEADMAPでした。Passion×EBM×仲間が生み出すエネルギーを武器に、アツい調剤薬局をつくると日々奮闘中です!

ブログ:けいしゅけのブログ薬局

Twitter:@keisyukeblog

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