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ケアカフェに僧侶を招き看取りを語る

~地域連携を深める包括ケアセンターとの付き合い方

2019年05月21日 10:30

 みどりや薬局 清水雅之

 

 皆さん、こんにちは。ハイパーパパママ薬局薬剤師の清水でございます。

 今回は「包括ケアシステム薬剤師の清水」としての活動を紹介します。薬剤師が地域の介護・医療を語る上で欠かせないのが、包括支援センターとの連携です。特に、包括支援センターが多職種連携を目的に主催するケアカフェに、薬局薬剤師としてどのように関われるのか、私の経験を紹介しながら考えたいと思います。

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今回ご紹介すること・・・

  • ・地域連携の鍵となる健康サポート薬局と包括支援センター
  • ・薬剤師だから見える患者の日常を共有しよう
  • ・薬局主催の認知症カフェを連携の場に
  • ・ 地域ケア会議はケアカフェ形式で連携を深める
  • ・ ケアカフェに僧侶を招き、看取りを語り合う
  • ・医療介護関係者にも精神的なサポートが必要

098599.png 地域連携の鍵となる健康サポート薬局と包括支援センター

 薬剤師の在宅訪問が始まってもうだいぶ経ち、地域包括ケアシステムでは薬局の活躍が期待されています。その中で、薬局と地域を結び付ける重要な連携先に包括支援センターがあります。

 島田市では「高齢者あんしんセンター」という名称の包括支援センターが、中学校区単位で設置されています。私どもが営むみどりや薬局周辺には、主に2つの包括支援センターがあり、どちらとも訪問薬剤管理や健康相談、ケアカフェ、認知症カフェなどを通じて連携させていただいています。

 そのきっかけとなったのは、数年前に開催された島田市主催の多職種連携会議でした。そこでは、包括支援センターの役割と薬局との連携について、じっくりと話し合いました。

 当時、包括支援センターという名前は知っていましたが、恥ずかしながら具体的な役割はあまり知らず、薬局との連携についてもイメージできていませんでした。

 薬局の持つ情報を包括支援センターと共有する取り組みによって、地域の包括ケアシステムを発展させるアイデアが次々と浮かび、話し合いが盛り上がったことを覚えています。

 ※島田市高齢者あんしんセンター https://www.city.shimada.shizuoka.jp/kurashi-docs/anshin.html

098599.png 薬剤師だから見える患者の日常を共有しよう 

 そこで、連携を進めていく上で薬局に求められる情報を聞いたところ、健康や疾患についてはもちろんですが、薬局薬剤師だからこそ感じ取れる患者の日常生活の変化や、感情の起伏なども、とても有益であるとのことでした。

 以来私は、例えば次のように包括支援センターと連携してきました。

◆薬局の近くにひとりでお住いの80代女性の例

 薬局には時折、OTCを購入しに来ることがあった。最近、「転倒することが多い」と相談された後、数日見かけないため包括支援センターに連絡した。包括支援センターの職員が自宅へ訪問すると、自宅で転倒し、寝込んでいた。その後、包括支援センターの支援などを受けて施設へ入所された。

◆定期の処方せん調剤をしている50代男性の例

 母親と二人暮らしであるが、「母親の物忘れの進行が激しく、日中自宅に一人で過ごさせるには不安がある」と相談された。男性に了解をとり、包括支援センターへ情報を提供したところ、介護度が判定され、デイサービスなどの介護サービスを受けることにつながった。

 すでに多くの薬局で、こうした連携を行っていると思いますが、これから始めるのであれば、まずは地域の包括支援センターに挨拶したり、多職種連携の会に出席するなどしてスタッフと顔見知りになっておくとよいでしょう。そして、薬局に来る患者さんや近所の方に、薬局が包括支援センターと連携していることをお話ししておきます。とりわけ独居の方などに対しては、包括支援センターや民生委員と患者さんの情報を共有する旨の了承を事前に取っておくと、よりスムーズな連携につながると思います。

図3包括ケアposuta- ーちらし.png地域包括ケアに関するポスターやチラシを薬局内に掲示

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