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ヒトの体内には免疫システムが備わっているが、アレルギー反応が生じるということは、その免疫システムが標的となる抗原(アレルゲン)を受け取っていることを意味する。今回、慶應義塾大学薬学部准教授の木村俊介氏らは、北海道大学と共同研究を行い、呼吸によって吸い込んだ異物を体内に取り込むよう働く特殊な細胞を発見したと、Front Immunol (2019年6月11日オンライン版)に発表した。同氏らは「呼吸器疾患の発症や悪化に関わるメカニズムの解明つながるのではないか」としている。
この記事のポイント
- 明らかにされていなかった抗原侵入の機構
- 高い微粒子取り込み能を有する呼吸器M細胞
- 呼吸器M細胞の培養系を構築