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皮膚外用薬~しもやけ(凍瘡)にはどんな薬がイイですか?- 後編

医療法人社団徳仁会中野病院 青島周一

2019年12月06日 10:10

 患者さんに自信を持ってOTCをおすすめしたい!論文情報や患者さん対応など、薬剤師による薬剤師のためのOTC解説です。

薬の無料アイコン9.png今回のお話「しもやけにはどんな薬がイイですか?」

  • しもやけとは
  • しもやけを疑ったときの留意点
  • しもやけの治療戦略
  • 市販で購入できる主なしもやけ治療薬
  • 結局のところどうしますか?

薬の無料アイコン9.png今回出てくるOTCは・・・

ベトネベートN軟膏AS(第一三共)/ベトネベートクリームS(第一三共)/フルコートf(田辺三菱製薬)/ベルクリーンS軟膏(クラシエ薬品)/オロナインH軟膏(大塚製薬)/クラシエ紫雲膏(クラシエ薬品)/メンソレータム軟膏(ロート製薬)/ユースキンA(ユースキン製薬)


薬の無料アイコン9 (1).png市販で購入できる主なしもやけ治療薬

 残念ながら、カルシウム拮抗薬も、ステロイドもあまり効果がなさそうですが、市販で購入できる薬剤にはどのような成分が配合されているのでしょうか。しもやけに効能を有する代表的なOTC医薬品を【表2】にまとめます。

【表2】しもやけに効能を有する主な薬剤

表2.jpg

(筆者作成)

 ステロイドの有効性が期待できない以上、炎症を抑える治療戦略はあまり効果的とは言えないでしょう。少なくともステロイド含有軟膏を積極的に勧める理由はありません。医療用医薬品としてビタミンE外用製剤が用いられることもありますが、「chilblains tocopherol」のワードでPubMedを検索しても、2019年11月13日現在、1件12)しかヒットしませんでした。この報告は1974年に報告された皮膚微小循環に関するもので、しもやけの臨床症状に対する有効性を検討した研究ではありません。つまり、ビタミンE製剤に関しても、しもやけの皮膚症状に効果があるとする明確な根拠はないのです。

「かゆみ止め効果が謳われている局所麻酔薬(リドカイン)なら効果が期待できるのではないだろうか?」そう思う方もおられるかもしれません(僕自身がそうでした)。しかし、「chilblains Lidocaine」でPubMed検索しても文献は1件もヒットしませんでした。

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