手術部位感染(SSI)は高額な治療費を要するにもかかわらず、予防に有効な術前の皮膚消毒薬は明らかでない。英・Leeds Teaching Hospitals TrustのRyckie G. Wade氏らは、消毒薬5種のSSI予防効果を検討するネットワークメタ解析を実施。水性ポビドンヨード(PVI)に比べ、アルコール性クロルヘキシジングルコン酸塩(CHG)4~5%ではSSIリスクが半減するとの結果をAnn Surg(2020年9月1日オンライン版)に発表。消毒薬5種のランキングも報告している。
◎この記事のポイント
- 推奨されるも、臨床では必ずしも使用されていない実態
- 16報・手術1万4,593件を解析
- 外科医の消毒薬変更でSSIリスク低減