新型コロナウイルス感染症(COVID-19)のパンデミックに伴う手術リスクに鑑み、切除術に代わる虫垂炎治療として抗菌薬投与が見直されている。米・University of WashingtonのDavid R. Flum氏らは、米国の虫垂炎患者1,552例を対象に非盲検ランダム化比較試験CODAで虫垂炎に対する抗菌薬の有効性を検討。その結果、治療開始後30日時点の健康状態において虫垂切除術に対する抗菌薬投与の非劣性が確認されたとN Engl J Med(2020年10月5日オンライン版)に発表した。
◎この記事のポイント
- 虫垂結石の有無を問わず健康状態に差なし
- 合併症と手術リスクは虫垂結石があると上昇