北海道大学病院 婦人科
小林範子

Illustration:kazuto hashimoto
「世界一の不妊治療大国」と呼ばれている日本。
不妊治療は、タイミング法、人工授精、生殖補助医療(体外受精・顕微授精など)とステップアップしていく。現行では人工授精や生殖補助医療は保険適用外であるため自己負担は高額である。数百万円かかることも珍しくはない。それでも、2018年の統計では、国内で実施された体外受精の治療件数は年間約45万件を超え、体外受精で生まれた子どもの数は過去最多の約5万7,000人であった。