米国では、2020年12月11日にファイザーとビオンテックが共同開発した新型コロナウイルス感染症(COVID-19)に対するCOVID-19ワクチンの緊急使用許可が、米食品医薬品局(FDA)により緊急承認された。同ワクチンは21日間隔で2回接種するが、初回接種後にアナフィラキシーの有害事象が報告されている。米疾病対策センター(CDC)のTom Shimabukuro氏らは、ワクチン有害事象報告システム(VAERS)に記録された同ワクチン接種後の重度のアレルギー反応およびアナフィラキシー疑いの報告を検討。同ワクチン初回接種後のアナフィラキシー発現頻度は100万回投与当たり11.1例で、約7割は接種後15分以内に発現したことなどを、JAMA(2021年1月21日オンライン版)に発表した。
◎この記事のポイント
- 約190万人の初回接種後21例にアナフィラキシー発現
- 多いのは蕁麻疹、血管浮腫、発疹、喉の詰まり感
- アナフィラキシー発現例の約8割はアレルギーの既往あり
- ワクチン接種に際してのCDCガイダンスを公開